日本株は反発へ、原油高で資源関連買い-GSEに好材料で金融一角も

東京株式相場は反発が予想される。26日 のニューヨーク原油先物相場が上昇したことを受け、業績向上が期待される石 油関連や鉱業株、総合商社といった資源関連株が買われそうだ。また、米国で GSE(政府支援機関)に好材料が出ており、金融不安の後退から銀行株や証 券株などの一角も高くなる可能性がある。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物9月物の26日清算値は1万 2825円で、大阪証券取引所における同日の通常取引終値(1万2780円)に比 べて45円高。26日の日経平均株価は1万2778円71銭で取引を終えていた。

日興コーディアル証券エクイティ部の西広市部長は、「物色の中心は原油 高がプラスに働くエネルギー関連株になりそうだ」と見ている。ただ、前日の 米国株が小動きとなったことで、「市場参加者は積極的な売買を手控えそうで、 連日の薄商いは避けられそうになく、相場全般の方向感は出にくいだろう」と も予想した。

26日の米株式相場は、ダウ工業株30種平均が前日比26.62ドル(0.2%) 高の11412.87ドルと反発。一方、ナスダック総合株価指数は同3.62ポイント 下げて2361.97と続落。

原油続伸、ハリケーンやグルジア

26日のニューヨーク原油先物相場は続伸。先物10月限は前日比1.16ドル (1%)高の1バレル=116.27ドルで終えた。ハリケーン「グスタフ」が米製 油所の集中するメキシコ湾に到達する恐れがあるとの予報が伝わり、石油精製 施設への悪影響が意識された。また、ロシア政府が26日、グルジアからの分 離・独立を目指す南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を承認した ことを受け、西側諸国との緊張が一段と高まるとの警戒感が広がったことも買 い材料となった。

こうした原油価格の上昇を背景に、販売単価にプラスに働く新日本石油な ど石油卸株、権益ビジネスを手掛ける三井物産など総合商社株、国際石油開発 帝石ホールディングスなど鉱業株に投資資金が流入する公算が大きい。

GSEは損失吸収可能との見方

米銀大手シティグループのアナリストらはGSEと呼ばれる米住宅金融大 手のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック (連邦住宅貸付抵 当公社)が年末まで損失を吸収しつつ、最低基準を上回る自己資本を維持でき るとの見通しを26日示した。

シティのアナリストが投資家との会議で示したところによると、フレディ マックの資本は最低基準を127億ドル(約1兆3900億円)上回り、ファニー メイは203億ドル上回る見通し。シティの楽観論が好感され、26日はファニー メイ株が8.3%高、フレディマックは21%上昇した。

米住宅関連統計

米国26日発表された住宅関連指標は「好悪入り混じる内容」(日興コー デの西氏)だった。全米20都市部を対象にした6月の米スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は、前年比で15.9%低 下した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値 (16.2%の低下)をやや上回った。一方、7月の米新築一戸建て住宅販売(季 節調整済み、年率)は前月比2.4%増の51万5000戸と、ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたエコノミストの予想平均52万5000戸を下回った。

三菱電や三井海洋に買いも、創建ホームは民事再生

個別では、2011年度末までに高性能太陽電池の生産能力を約3倍に引き上 げると、27日付の日本経済新聞朝刊で報じられた三菱電機が買われそうだ。ガ ス消火設備の販売が好調で08年12月期の連結営業利益予想を12億3500万円 に6%引き上げた日本フェンオール、ブラジルの国営石油開発会社からFPS O(浮体式海洋石油生産・貯蔵・積出設備)1基の建造・チャーター契約を受 注した三井海洋開発も上昇する可能性がある。

半面、東京地方裁判所に民事再生手続き開始の申し立てを行い、受理され たと発表した創建ホームズが急落する見込み。前日まで6営業日連続でストッ プ高となっていた。小麦など原材料高が響くとして今期業績と配当計画をそれ ぞれ減額修正したサガミチェーン、価格転嫁が進まず08年9月期の連結営業 利益が一転して減益になりそうと、27日付の日経新聞朝刊が伝えた伊藤忠食品 も売られそうだ。

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