株安は87・98年型、新興国株にバブル再燃へ-中央三井アセット信託銀

中央三井アセット信託銀行株式運用部の 岩間清彦チーフファンドマネジャーは25日、都内で講演し、下落基調が鮮明な 新興国の株式相場は今後、バブル再燃に見舞われると予想した。約1年にわたる 世界的な株安には、1987年のブラックマンデーや98年のロシア危機に端を発し た一時的な株価急落局面と類似点が多いためという。

岩間氏は、世界の金融資本市場では「ほぼ10年ごとに不動産バブルが発生 し、崩壊している」と指摘。その後は「不動産にはマネーが戻らない中で、株式 市場がバブルに沸く」と述べた。例として、87年のブラックマンデー後の日本 株バブル、98年のロシア危機と有力ファンド「ロング・ターム・キャピタル・ マネジメント」(LTCM)破たん後の世界的なIT株ブームを挙げた。

米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題に端を発した昨年 夏以降の世界的な株安の収束後は、新興国経済の軟着陸とともに、「商品高・新 興国株バブルが再燃する」と予想した。足元では、商品相場の代表的指標とされ るロイター・ジェフリーズCRB指数やニューヨーク原油先物相場は、7月の過 去最高値から約20%下落。新興国の株価水準を表すMSCI新興国指数は2007 年4月以来の安値圏にある。

岩間氏は、今回の株安は90年に始まった日本株バブルの崩壊や2000年から のIT株ブーム終えんとは異なり、比較的早期に収束すると見る。株安のきっか けが明確で、米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅な利下げなど政策対応 が迅速な点がブラックマンデーやロシア危機時と似通っていると分析。「金融工 学に依拠した市場の過熱」が調整された後は、上昇基調が復活すると予想した。

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