ロシアのプーチン首相:WTO加盟交渉からの恩恵はまったくない

ロシアのプーチン首相は25日、同国は世界 貿易機関(WTO)加盟交渉から「まったく恩恵を受けていない」ため、国の 利益に反する加盟条件の合意を撤回すべきだとの考えを示した。

プーチン首相は、政府の会合で「われわれにはWTO加盟の恩恵がまった く見えないし、感じられない。そもそも恩恵などないのかもしれない。にもか かわらず、われわれは負担を強いられている」と述べた。国営テレビのベスチ 24が放送した。

グルジアが南オセチア自治州の平和維持軍や市民を攻撃したのに対し、ロ シアが同自治州に派兵したのを受け、ロシアと西側諸国の現在の関係はソ連崩 壊後最悪の状態にある。ロシアのロゴジン北大西洋条約機構(NATO)大使 は25日、メドベージェフ大統領との会議後、記者団に対し、ロシアはグルジア 紛争の勃発を受けてNATOとの関係を見直す可能性があると述べた。

ウニクレディトのアナリスト、ウラジーミル・オサコフスキー氏は、投資 家向けの書簡で「ロシアのWTO加盟交渉の悪化は、グルジア紛争による最初 の実質的な悪影響かもしれない」との見方を示した。

WTOの非加盟国で経済規模が最も大きいロシアは、WTO加盟国との個 別協議を終え、現在はWTO全体との最終協議に入っている。主要な協議項目 は、農業、木材輸出税、知的所有権。