短期市場:期末越えオペ金利は底ばい、外銀需要低迷で落ち着いた展開

短期金融市場では、日本銀行が実施する9 月期末越えの資金供給オペで落札金利の横ばいが続いている。外国銀行の資金需 要が低迷するなか、日銀の潤沢な資金供給もあり、国内銀行の資金手当てが落ち 着いている。

午後に実施された本店共通担保オペ8000億円(8月27日-11月21日) では、最低落札金利が9月期末越えとしては8回連続となる0.56%になった。 同時に実施された同オペ8000億円(8月26日-9月22日)の最低金利が

0.54%で、翌日物のレポ(現金担保付債券貸借)が0.53%程度となるなか、 「0.56%はほぼ底値」(セントラル短資総合企画部・金武審祐部長)という。

9月期末越えの共通担保オペは期間が3カ月近くまで延びており、オペに対 する応札意欲は強い。この日の同オペでも5倍を超える4兆1457億円の応札が 集まった。ただ、日銀が毎週2兆円前後のペースで供給を続けていることで市場 参加者に安心感もあり、資金確保を積極化する様子は見られない。

セントラル短資の金武氏は、9月に入れば期末が意識され始めるとしながら も、「オペの期日がどんどん先に延び、落札金利は上昇しにくい。外銀勢の需要 は9月末より年末にあり、静かな期末になりそうだ」とみる。

為替スワップの円転コスト低下を受けて、外銀は国内市場での円の資金手当 てが減っている。日銀が資金需給を緩めに調節していることも足元の余剰感にな っている。月末決済や税揚げをまたぐ無担保コール1週間物が0.52-0.525%と 低位で、短期市場の安定が水準に表れているという。

日銀オペの落札金利が底ばいとなっているため、短期国債利回りもオペ金利 に近い水準で横ばい圏の動きだ。新発政府短期証券(FB)の2カ月物が

0.575%、3カ月物は0.565%、新発割引短期国債(TB)1年物は0.56%と、 逆イールドカーブの形状だ。

金利先物もみ合い

ユーロ円金利先物相場はもみ合い。米大手証券の買収観測や原油安、バーナ ンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長のインフレ沈静化見通しを受けて株 高・金利高で始まったが、午前に債券先物相場が急反発し、金利先物にも買い戻 しが入った。

中心限月2009年3月物は前週末比0.025ポイント安い99.240(0.760%)と、 15日以来の安値をつけた。しかし、その後は急速に値を戻し、午前に前週末の 清算値99.265を回復。午後は99.270を付けた。期先限月に影響を与える2年ス ワップは朝方の1%前後から0.97%前後に低下し、0.97-0.98%程度で推移。 円LIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)6カ月物は0.94500%だった。

翌日物0.50-0.505%

無担保コール翌日物は0.50-0.505%程度で横ばい。この日は国債決済日に あたるが、前週からレポ金利が低位安定しているうえ、準備預金残高の増加で資 金需給にも余裕があった。外銀の調達減少で無担保コール残高も低迷している。

前週末の加重平均0.503%に対して、朝方は外銀の調達で0.51%の出合いも あったが、外銀の調達需要が一巡すると、国内銀を中心に0.505%から0.50%に 落ち着いた。

日銀が定例金融調節を見送り、準備預金(除くゆうちょ銀)は2000億円増 の5兆4000億円程度になる見込み。残り必要積立額(1日平均4兆7300億円) と積み終了先(22日は2300億円)から推計した中立水準は5兆円程度だった。