自民・保利氏:補正予算編成へ、大型なら2・3兆円規模-経済対策で

自民党の保利耕輔政調会長は25日午後、都 内の日本記者クラブで講演し、政府が今週発表する緊急経済対策に関して、「順 当に行けば補正予算だと思う」と述べ、政府が経済対策を柱とする2008年度補 正予算案を編成することになるとの見通しを示した。その上で、補正予算案の規 模について「『やる以上は大型にやる』ということになると2兆円なり3兆円の規模 になる」と語った。

自民党の古賀誠選挙対策委員長も17日、テレビ朝日の番組で、08年度補 正予算案に関して、「赤字国債をいかに発行せずに財源を生み出すかだ。財務 省に徹底的に議論させていけば、5兆、6兆という金額になるかどうか分からない が、2-3兆円の金額だったら知恵を出せると思う」と述べている。

福田康夫首相(自民党総裁)は19日の政府・与党連絡会議で、緊急経済対 策を柱とする「安心実現のための総合対策」を25日の週に正式決定する方針を 示すとともに、この対策などの実施に向けた法令の処理を行うための臨時国会を 9月中旬に召集する方針を表明した。政府は補正予算案を編成する場合、臨時 国会の最優先課題として早期成立を目指す見込み。保利氏の25日の講演での 発言は次の通り。

政府、与党がまとめる総合経済対策:

「今週末に一応、アウトラインができる。それから補正予算につながっていくの か、政府の手持ちの財源だけで処理するのかは、政府内で検討が行われる。『や る以上は大型にやる』ということになると、2兆円なり3兆円の規模になる」

「そうすると財源が足りなくなるから、政府に知恵を絞ってもらおうと思ってい る。赤字国債を出していいのか、悪いのかについては、財政規律の問題と大きく 絡んでくるし、慎重でなければならないが、国民生活が非常に危機にひんしてい るのであれば、そこはきちんとした政策をとっていかなければならない」

補正予算を編成する場合に赤字国債を発行することの是非:

「立場上、『赤字国債がいい』とは申し上げられない。『最後の手段として政府 が考えるかもしれない』という物言いしかできない。『絶対に赤字国債を出してどん どん対策をやれ』と言うのは差し控えたい。福田首相が『財政規律を守る』と非常 に強く言っているからだ」

08年度補正予算案に加え、政府内で浮上しているとされる09年1月からの3カ 月と09年度(09年4月-10年3月)をひとくくりに財政出動の規模を確保する「15 カ月予算」の考え方:

「15カ月予算の考え方もある。補正予算という考え方もある。順当に行けば補 正予算だと思う。内閣の中ですでに補正予算という言葉が使われているから、『補 正予算の編成あり得べし』と言っていいのかもしれない。ただ内容は、自民党と公 明党からの要望を盛り込んでいただけるか、盛り込んでいただけないかということ で、今後、政府と折衝が行われる。それを見て補正の規模が決まってくる」

自民党が政府に提示する経済対策案:

「次のようなことが書かれている。『物価高そして世界的な原油高騰、米国経済 の冷え込みなどが国民生活に暗い影を落としており、回復基調にあったわが国経 済は停滞局面に入りつつある』ということだ」

「自民党案は3本柱だ。ひとつ目の柱は物価高騰に直面する国民生活の不満 を解消し、国民が安心・安全を実感できる対策だ。もうひとつの柱は、例えば農・ 商・工の連携や省エネ技術の開発など持続可能社会への変革・加速化に必要な 処置だ。3つ目の柱は新価格体系への適用ということだ」

「公明党から『定額減税を入れろ』という話が出ているが、自民党としては非常 に難しいところで、今後の折衝になる。税がからむ問題は自民党税制調査会の議 論を経る必要がある。自民党と公明党の税制調査会が議論しているので、その行 方を見守りたい。政府の対策に盛り込むか、盛り込まないかを決めていきたい」