【個別銘柄】大手銀、石油、紙パ、鉄鋼、ブラザ、旭硝、帝人、トア紡

25日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の動きは以下の通り。

大手銀行株:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が前週末比

3.8%高の823円となるなど軒並み高。米証券大手リーマン・ブラザーズ・ホ ールディングスへ韓国産業銀行(KDB)が出資を検討していると伝わり、米 金融不安がひとまず後退、銀行株を買い戻す動きが見られる。東証1部銀行指 数はTOPIXへの上昇寄与度1位。

石油関連株:国際石油開発帝石ホールディングス(1605)が4%安の114 万3000円となるなど軒並み安い。22日のニューヨーク原油先物相場では、ド ルの反発に加え、英BPがトルコのパイプラインを通した輸送を再開したこと が手掛かりとなり、先物10月限の終値は前日比5.4%安の1バレル=114.59 ドルと、04年12月以来で最大の下落幅を記録した。一方、原油安がコスト安 につながるブリヂズトン(5108)などゴム製品株は上昇した。

紙・パルプ株:王子紙(3861)は2.8%高の551円。レンゴー(3941)は

3.3%高の718円。原料となる古紙価格がピークアウトする中、段ボールの値 上げの浸透で収益が改善しているとの見方が王子紙などに出ており、業績期待 から買いが先行。UBS証券は25日、王子紙の目標株価を580円から610円 に、レンゴーも880円から1000円に引き上げた。投資判断はいずれも「買 い」を継続。

鉄鋼株:新日本製鉄(5401)が1.2%高の512円となるなど軒並み上昇。 23日付の日本経済新聞朝刊は、新日本製鉄やJFEスチールなど日本の鉄鋼 大手が、共同で海外の鉱山権益買収に乗り出す、と報じた。資源価格高騰を受 けて鉄鉱石の安定調達を図るためで、投資額は日本企業による資源投資として は過去最大規模の1兆円程度になるもようと伝えている。

帝人(3401):2.1%高の349円。世界的な資源価格の高騰を受け、衣料 用ポリエステル繊維事業で使用済み素材のリサイクルを本格化させている。コ スト競争力改善による業績期待や、環境対応への取り組みなどが評価された。 もっとも、事業構造そのものの改革を求める声も強く、買い一巡後は伸び悩み。

ブラザー工業(6448):1.8%安の1178円と5日続落。メリルリンチ日本 証券は22日、投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を 1500円から1000円に引き下げた。

旭硝子(5201):3.2%高の1134円と反発。三菱UFJ証券は22日、投 資判断を「3(市場平均並み)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げ た。

日本通運(9062):2.9%高の467円と反発。国内貨物需要の減少や燃料 費高騰から業績は悪化傾向にあるものの、非トラック事業や海外事業で底堅さ を見せ、業界では相対的に業績落ち込みが軽微となる見込みだ。モルガン・ス タンレー証券は25日、投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエ ート」に引き上げた。

トーア紡コーポレーション(3204):12%高の92円と大幅反発。中国か らの需要増などで08年6月中間期の連結営業利益は前年同期比4.6%増の5億 5900万円となった。今期(08年12月期)業績予想(11億円)に対する進ちょ く率は51%に達した。同社は毛糸や毛織物などを製造する。

ウィーヴ(2360):13%安の1万3090円と急反落。出版事業を新たな柱 に育成する事業転換を進めているものの、販売不振で予想以上に返品が増えて いる。08年6月中間期の赤字幅が拡大したことを受け、業績先行き不安から下 値でも買いが入りにくい状況。

新報国製鉄(5542):ストップ安(値幅制限いっぱいの上昇)水準となる 21%安の470円売り気配のまま終了。精整鋼の原材料高騰などを理由に、今期 (08年12月期)業績予想を下方修正した。連結純利益を前期比29%減の2億 3000万円と、従来計画と比べ7000万円減額した。

エービーシー・マート(2670):1.4%高の2620円。積極的な新規出店に より、08年8月中間期の連結純利益が会社計画を上回りそうだと23日付の日 経新聞朝刊が報じた。中国・北京五輪(オリンピック)の影響でランニングを 始める人が増えるとの見方も収益期待につながっている。

ゼクス(8913):ストップ高水準となる14%高の8160円買い気配のまま 終了。午前8時に国内系投資ファンド、ジェイ・ウィル・パートナーズと資本 提携すると発表した。

テックファム(3625):11%安の7万9200円。前期(08年7月期)の業 績は従来予想を下回ったようだと発表。納入済みサービスに瑕疵が発生した影 響から、営業利益は従来予想比41%減の1億3700万円になったもよう。

オリンパス(7733):3.8%高の3520円と5日ぶりに反発。24日付の日 経新聞朝刊は、オリンパスの医療材料子会社、オリンパステルモバイオマテリ アルが海外で人工骨事業を強化すると報じた。報道によると、9月にも欧州や 中国で販売を始めるほか、米国では品ぞろえを増やすという。

古河電気工業(5801):3.8%高の526円。25日付の日経新聞朝刊は、電 池向けで世界シェアの55%を占める古河電工が、子会社の古河サーキットフ ォイルの工場で銅はくの生産能力を3割高める、と報じた。三洋電機など電池 メーカー各社が電池事業で大型投資を予定しており、日本勢が得意とする分野 でいち早く供給体制を整えるという。

丸久(8167):0.1%高の1050円と、主力の大証2部市場で4営業日続伸。 一時0.8%高の1057円と、22日に付けた52週高値に並んだ。地域密着型の食 品スーパーとして生鮮食料品に注力、既存店売上高は前年同月比プラスを維持 している。比較的競合が厳しくない地域にあり、安定成長が可能と見られた。

コンセック(9895):6.8%安の151円。今期(09年3月期)業績予想を下 方修正。連結純損益は従来計画の8000万円の黒字から1億6000万円の赤字に 転落する見通し。アーバンコーポレーションの経営破たんにより投資有価証券 評価損が発生。原材料の高騰で主力とするリニューアル市場で需要が低迷して いることも減益要因。

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