日清食株が小幅高、値上げ検討で収益改善期待-チキンラーメン50周年

即席めん国内最大手の日清食品の株価が一 時、前週末比90円(2.6%)高の3590円まで上昇。小麦などの原材料価格の上 昇を受けて、会社側が値上げを示唆しており、収益改善につながるとみられた。 また、この日発売50年を迎えた即席めん「チキンラーメン」の長期保存版を大 阪府などに寄贈したことで、備蓄用としてのニーズも改めて認識されたようだ。

日清食品の安藤宏基社長は22日、政府が小麦価格を今秋大幅に引き上げた 場合は、値上げを検討する方針を示した。同社広報部の斧田健太郎係長が確認 した。同社は資材コストの上昇を受け、即席めん・カップめんの製品価格を1 月出荷分から7-11%引き上げており、値上げが実現すれば2度目となる。

同社は今秋の小麦価格が20%引き上げられることを踏まえた事業計画を策 定している。この水準を上回ると計画に支障が生じる可能性があるため、値上 げの可能性が高いとしている。

チキンラーメン半世紀

「チキンラーメン」はきょうで発売から50周年を迎えた。社団法人・日本 即席食品工業協会(東京・台東)によると、日本での即席めんの年間生産数量 は53億5000万食(07年データ)。日本に住む人が1年間で消費する量は1人 当たり41.6食にのぼる。即席めんの07年の世界総需要は978億7000万食(世 界ラーメン協会調べ)にのぼり、日本の即席めん文化が世界に広がっている。

日清食品は22日、3年間保存できる缶入りの「日清チキンラーメン・カン」 を開発し、大阪府や大阪市などに計10万食を寄付した。袋めんの「チキンラー メン」の賞味期限6カ月、カップめんの5カ月を大幅に上回る期間の備蓄が可 能だという。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は「小麦などの価格が上昇し ているため値上げが予想される。実施すれば採算改善につながる一方、販売数 量の落ち込みも考えられ、効果は慎重に見極めたい」と指摘。ただ、インスタ ントラーメンは簡単に作ることができるため、「備蓄食としてのニーズも高い」 (井原氏)ことから、非常食としての需要は堅調との見方を示した。