中国石油化工:4-6月期は87%減益-コスト転嫁進まずに製油損失

アジア最大の製油会社、中国石油化工 (Sinopec)の2008年4-6月(第2四半期)は、純利益が前年同期 比87%減少した。政府による燃料価格規制で、原油高に伴うコスト上昇分の 消費者への転嫁が進まなかったことが響いた。

同社が24日発表した08年1-6月(上期)決算からブルームバーグ・ ニュースが算出したところによると、4-6月期の純利益は21億9000万元 と、前年同期の168億元を下回った。また、1-9月期についても前年同期 比で50%以上落ち込むとの見通しを示した。

中国政府は物価への影響を考慮し燃料価格を統制しているため、製油業 者は原油価格の高騰分を製品価格に転嫁することが難しい。ニューヨーク商業 取引所(NYMEX)で取引されている原油先物は4-6月期に前年同期に比 べ約2倍に上昇し、7月11日には1バレル=147.27ドルと過去最高値を付け ている。

中信証券(Citic証券 )のアナリスト、イン・シャオドン氏はこの 日北京で携帯電話での取材に対し、「Sinopecは1-6月期の製油に伴 う損失が最大700億元に上った可能性が高い」とした上で、「原油相場がや や軟調となり、中国政府が燃料価格の引き上げに動くとみられるなかで、7- 12月(下期)は若干の好転が見込まれる」と指摘した。

21日の香港市場では、Sinopecの株価は3.7%安の7.59香港ドル で終了。年初来では36%下落。香港市場は熱帯性暴風雨の影響で、22日は終 日休場だった。

同社が発表した1-6月決算は、利益が前年同期比77%減の82億6000 万元。ブルームバーグ・ニュースが7人のアナリストを対象にまとめた調査で は70億元(中央値)が見込まれていた。売上高は同31%増の7224億元だっ た。中間配当は1株当たり0.03元と発表した。