中川元幹事長:赤字国債発行避けるべき-改革あきらめれば明日はない

自民党の中川秀直元幹事長は24日午前に放 送されたテレビ朝日の報道番組「サンデープロジェクト」に出演し、政府が今週 中にまとめる緊急経済対策について、赤字国債の発行を避けるべきとの考えを示 した。

中川氏は、緊急経済対策の一環として編成が予定されている補正予算の規模 について「ともかく赤字国債発行に至らない規模に絶対にしなければいけない」 としたうえで、「それでいうとあまり無理のないところで考えれば1兆円は超え なければならんと思う」との見通しを示した。さらに中川氏はその財源として、 日銀が保有する国債の償還分を充てれば「赤字国債の増発につながらない」と述 べた。

また中川氏は、自民党内に改革よりも大型補正の編成など景気対策を優先す べきとの意見があることについて「改革をあきらめたら自民党に明日は無いと思 う。そして日本にも明日はない」と強調した。

政府は財政改革のため、2011年度までに基礎的財政収支(プライマリーバ ランス)を黒字化する目標を掲げており、08年度補正予算案を編成する場合、 その財源が最大の焦点になる。

自民党の麻生太郎幹事長は19日、党役員連絡会議後の記者会見で、08年度 補正予算案に関して、新たに赤字国債や建設国債を発行せずに編成可能なのかと の質問に、「最初に額が決まっているわけではなく、積み上げた結果、いくらに なるのか逆算しなければならない」と述べたが、「今、赤字国債を発行するなど を言う段階ではない」との認識を示した。

カリヨン証券のチーフエコノミストの加藤進氏は、22日のブルームバー グ・ニュースとのインタビューで、財源問題で「真水の規模次第では赤字国債の 増発は避けられないだろう。真水が1兆円を超えれば、赤字国債を発行するので はないか」と予想した。

またモルガン・スタンレー証券の佐藤健裕チーフエコノミストは18日、ブ ルームバーグテレビジョンのインタビューで財源について、08年度の予備費の 余りなどがあるが、法人税収、所得税収の下振れで相殺されるリスクがあるとし、 その場合「赤字国債の発行が必要になってくる。そうなると、プライマリーバラ ンス(基礎的財政収支)の目標を先送りせざるを得なくなる」と指摘している。

--共同取材 君塚靖、池田祐美、進藤優  Editor:Tetsuki Murotani

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