バフェット氏:ファニーとフレディ,独立企業として「終わっている」

米保険・投資会社バークシャー・ハサウェ イを率いる資産家ウォーレン・バフェット氏は22日、米経済専門局CNBCと のインタビューで、米住宅金融投資会社ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)と フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の純資産は「ゼロ」だと発言した。

同氏はさらに、独立企業としての両社は「終わっている」と語り、独立し て存続することは難しいとの見解を示した。ファニーとフレディは今まで、「通 常の制限に縛られることなく資金を借り入れることができた。連邦政府の白紙 小切手を与えられていたためだ」と論評した。

ファニーメイとフレディマックの株は21日のニューヨーク市場で20年ぶ り安値に沈んだ。政府が救済に乗り出せば、既存株の価値が消失するとの懸念 がくすぶっている。ポールソン米財務長官は先月、両社への資金注入の権限を 得た。

バフェット氏は、ファニーメイとフレディマックは販売する商品の価格設 定を誤ったとし、「存続しているのは政府が後ろ盾になっているからだ」と指摘 した。バークシャーは2001年ごろまでフレディマックの上位株主だったが、そ のころに同社の経営方針が適切でないことが明らかになったと語った。

バフェット氏はフレディマックがリスクを膨らませていることに危惧(き ぐ)を抱くまでは、同社株8.5%を保有していたという。同氏は2005年に、フ ァニーメイとフレディマックが住宅ローンの買い取りをやめても「世界の終わ りというわけではない」と発言していた。

同氏はまた、米銀ウェルズ・ファーゴとクレジットカード会社アメリカン・ エキスプレス(アメックス)株を買い増した可能性を示唆したが、明言はしな かった。

次の破たんあり得る

バフェット氏はまた、年内にさらに金融機関が破たんする可能性があると の見方を示した。投資銀行の支払い能力についてうわさを広める行為には罰則 を科すべきだとの考えを示し、「明日までと言われて、債務をすべて払える投資 銀行などない」と述べた。

同氏は中国企業に対して「比較的最近に」、5億ドル(約550億円)での株 式取得案を提示したと明らかにした。提案は拒否されたという。提案先の企業 名は明らかにしなかった。また、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏とと もにカナダのオイルサンド抽出の現場を訪れたが、現時点では具体的な投資は 考えていないと語った。

バフェット氏は買収する企業を求めて今年、欧州を歴訪した。22日のイン タビューでは、本物の投資機会というよりは経営難企業から支援を求められる ケースが多いと語った。そのような企業に対しては政府系投資ファンド(SW F)に接触するよう勧めているという。同氏はそのようなファンドについて、「愚 かではないものの、思慮深いとは言いがたい」と形容した。

減速続く

米経済については、今年いっぱい減速が続くとの見通しを示した。また、1980 年代のようなインフレ期待が高まり始めることを懸念しているとして、「そのよ うなことが再び起これば、大変困ったことだ」と語った。

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