米リーマンの株価急伸、韓国産業銀が買収可能性「閉ざさず」との報道

22日朝の米市場で、証券大手リーマン・ブ ラザーズ・ホールディングスの株価が寄り付き前の時間外取引で15%急伸した。 韓国産業銀行(KDB)がリーマン買収の「可能性を閉ざしていない」とロイ ター通信に報じられたことを受けて買いが膨らんだ。

ニューヨーク時間午前8時30分(日本時間午後9時30分)現在、リーマ ン株は前日比2.03ドル高の15.75ドル。年初から21日まででは80%近く下落 していた。リーマン債のクレジット・デフォルトスワップ(CDS)のスプレ ッドは74ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し315bpとなった (CMAデータビジョン調べ)。低下幅は4月8日以来で最大。

ロイター通信はこの日、KDBの広報担当者が同行は「多数の選択肢」を 検討しており、リーマンの買収も含め「あらゆる可能性を閉ざしていない」と 述べたと報じた。リーマンの広報担当者、マーク・レーン氏とKDBのミン・ ユソン最高経営責任者(CEO)はコメントを控えた。

米レイデンバーグ・ソールマンのアナリスト、リチャード・ボーブ氏は22 日のインタビューで、「韓国勢はリーマンを買収したいとのシグナルを送って いる」と語り、「リーマン株は非常に割安だ」と付け加えた。同氏は21日に、 リーマンが敵対的買収の対象になる可能性を指摘していた。

また、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は21日、リーマンがKDB と中国の中信証券(Citic証券)に株式を売却する交渉は決裂したと報じ ていた。

MFグローバル(ロンドン)のアナリスト、マムーン・タジ氏は、「長期 投資家にとって、これほどの好機はめったにない」として、リーマン買収が「実 現すればKDBにとって、良い宣伝になるばかりでなく収支面でも利益が大き いだろう」と話した。