タイ・エネルギー相:二階経産相に原子力分野での協力を要請-会談

来日中のタイのプーンピロム・リプタパン ロップ・エネルギー相は22日、二階俊博経済産業相と会談し、原子力分野での 協力を要請した。プーンピロム氏が会談後に、ブルームバーグ・ニュースのイ ンタビューで話した。

具体的には、原子力発電に関連する技術、人材の育成、法制度の整備、国 民への理解、安全確保の手法などについての支援を求めた。

タイは経済成長により電力需要が拡大しており、発電能力の増強が課題と なっており、2021年までに同国で初となる原子力発電所を稼働させて、国内電 力需要の10%を原子力発電で賄う方針。21年までに200万キロワット級原発2 カ所の建設を計画している。

プーンピロム氏は、今後3年間を「法律や技術、そして人材育成の準備期 間に充てる」とし、特にこの点で先行するアジア諸国から「知識や経験を分け ていただきたい」と強調した。この日の会談では「人的な支援や、国民の理解 獲得の方法について、日本政府が協力すると二階大臣から言ってもらった」と いう。

原子力関連の技術を供与する際には、二国間で原子力協定を締結すること が必要となるが、会談ではそこまでの話は出なかったという。プーンピロム氏 は滞在中に関西電力の原子力関連施設を視察したことを明らかにしたが、日立 製作所や東芝、三菱重工業など原発技術を持つ企業関係者と会う予定はない。

日立は原子力事業を統合している米ゼネラル・エレクトリック(GE)と 開発した中型原子炉で、急成長している東南アジアなどの新興国に新規参入す ることを計画しており、タイやベトナム、インドネシアの政府関係者と交渉し ている。最大90万キロワット規模の中型原子炉(建設コスト2000億-3000億 円)の受注を目指している。