中部電力債:久しぶりの起債で順調に販売-金利低下で慎重な投資家も

中部電力が20日に募集を行った国内普通 社債(SB)200億円はおおむね順調に販売された。お盆休み明けの品薄感の 中での約9カ月ぶりの起債という希少性や、中堅不動産会社の相次ぐ経営破た んで信用リスクが高まる中、中部電力の信用力も評価された。ただ、国債金利 の低下を受け表面利率の絶対水準が低く、購入に慎重な投資家もみられた。

共同主幹事証券、引き受けシンジケート団、投資家などが明らかにした。 中部電力債は、第486回債で年限は10年。表面利率は1.691%、発行価格は 100円で、利回りの国債に対するスプレッド(金利上乗せ幅)は、+22bp(1 bp=0.01%)だった。

主幹事は、大和証券SMBC(事務)、三菱UFJ証券、JPモルガン証 券が共同で務め、格付けは、ムーディーズのAa2、スタンダード・アンド・ プアーズ(S&P)のAA、格付投資情報センター(R&I)のAA+を取得 した。

市場金利は一時、インフレ懸念が台頭し、指標の10年国債の金利は6月中 旬には1.885%まで上昇したものの、景気減速懸念から一転、6月中旬以降か ら急低下した。このため、中部電力債の利率1.691%は、電力債としては直近 の北陸電力債(10年)の利率1.84%から14.9bpも低下した。不動産会社の相 次ぐ破たんの影響で社債市場の雰囲気も良くはなかった。

このなか、共同主幹事は、国債+21bpから+23bpでマーケティングを開 始し、最終的に+22bpで決まった。基準国債の償還日との2カ月ほどの差異を 考慮したカーブ(利回り曲線)対比のスプレッドは+20bp程度とみられる。今 年7月起債の北陸電力債やJR東日本債のスプレッド+19bp程度(カーブ比) よりも1bp程度厚くなった。これは、金利が急激に低下した分、投資家が相応 のスプレッドを要求したためとみられる。

事務幹事の大和証券SMBCデット・シンジケート部担当者は、久しぶり の起債のうえ、高い格付けなどが評価されて、中央の機関投資家を中心に地方 の投資家にも幅広く販売できたと語った。

共同主幹事の三菱UFJ証券デットシンジケーション室担当者は、中部電 力にとって08年度初の起債のうえ、1カ月ぶりの電力10年債とあって希少性 などが評価されて順調に販売できたとコメントした。

Editor:Kazu Hirano, Takashi Ueno

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