ファナック株が3年ぶり安値、景況悪化で受注低調-欧州の減速を警戒

工場生産を自動化(FA)するためのシス テムやロボットなどを手掛けるファナックの株価が4営業日続落。一時は前日 比250円(3.0%)安の8080円まで売られ、2005年8月19日以来、約3年ぶり の安値を付けた。世界的な景気失速を背景に同社の受注が弱含んでいる。7- 9月期(第2四半期)の受注も低調との懸念から業績悪化が警戒されている。

クレディ・スイス証券の薄井太アナリストは「マクロ環境の悪化は単なる イメージではなく、実態となってきた。第2四半期の受注高が前年実績を上回 るのは難しい状況で、悪材料が出尽くしてはいない」と指摘、買い手不在の中 で株価は下値を探る展開が続くとみている。

4-6月期(第1四半期)決算は、連結営業利益こそ前年同期比4.5%増の 472億円と増益を確保したが、単体受注高は857億円にとどまり、前年同期比で

4.3%、1-3月期(前第4四半期)比で2.9%減少した。現地通貨ベースの地 域別売上高で見ると、日本が同3.6%増、米州が10%超の増加、アジアが1け た台後半の増加となる一方で、欧州は減収だった。

日本工作機械工業会が21日に発表した7月の工作機械受注(確報)は、前 年同期に比べ8.9%減少した。今回新たに公表された地域別輸出受注高によると、 欧州が同12%減と2年4カ月ぶりのマイナスに転落した。野村証券金融経済研 究所の斉藤克史アナリストは、「ドイツをはじめとする欧州では、設備投資の 減速感が強まってくる可能性が高い」と投資家向けメモでコメントしている。

ファナック株は6月18日の1万1960円から約3割調整。年初来リターン もマイナス25%に達した。薄井氏は「株価収益率(PER)12-13倍が当面の 下値めど」と述べていた。アナリスト16人の今期1株利益(EPS)予想の平 均は589円98銭で、これに基づくPERは13.7倍。会社側の同EPS予想は 575円93銭。

--共同取材:長谷川敏郎   Editor:Makiko Asai

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