米リーマンは敵対的買収の対象-米レイデンバーグのボーブ氏

米レイデンバーグ・ソールマンのアナリス ト、リチャード・ボーブ氏は、米証券大手リーマン・ブラザーズ・ホールディン グスは敵対的買収の対象との見解を示した。

ボーブ氏は顧客向けの文書で、「経営陣は、極めて安い価格で売却すること には消極的だ」と分析した上で、「会社全体を対象とした敵対的買収のおぜん立 ては整った」と語った。ボーブ氏はリーマンの投資判断を従来の「中立」から 「買い」に引き上げた。

リーマンをめぐっては、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)がこの日、 韓国産業銀行(KDB)と中国の中信証券(Citic証券)に50%株式を売 却する交渉が決裂したと報じた。同紙がKDBと中信証券の事情に詳しい関係者 の話を引用して伝えたところによれば、両社はリーマンの求めた価格が高過ぎる と判断して撤退したという。

リーマンの株価は、過去1年間で77%下落。サブプライムローン(信用力 の低い個人向け住宅融資)市場が事実上崩壊するまで、同社は住宅ローン債券引 き受け最大手だったが、この1年間は関連債券の保有を減らそうと努めてきた。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによると、リーマンはこの1年間で、 82億ドル(約8900億円)の評価損と信用関連損失を計上している。