信用商品の「絶滅種」:筆頭はサブプライムMBS-CDOやSIVも

米格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスによれば、米住宅市場の急減速によって「絶滅」した信用商品の筆 頭はサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン担保証券(MBS)だ。

投資家が米住宅市場関連の証券類を回避するなかで、債務担保証券(CD O)とストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)も絶滅種に加 わる見込みだという。ムーディーズのグループ・マネジングディレクター、ジェ ニファー・エリオット氏が21日、メルボルンでの会議で語った。

香港在勤の同氏は「これらの商品は最近消滅したが、再登場するとは考えに くい」として、「投資家は信用市場で今までに起こったことよりも今後起こるこ とについてはるかに真剣に懸念している。この結果、発行は難しい」と説明した。

米住宅不況は世界の大手金融機関に5040億ドル余りの損失をもたらした。 エリオット氏によれば、米住宅市場急減速前の時点で、サブプライムローンを裏 付けとした証券は世界のMBSのほぼ半分を占めていた。短期証券を発行して高 利回り資産に投資するSIVも、信用市場の機能まひで調達手段を奪われた。M BSなどをまとめて証券化したCDOも投資家の支持を失った。

エリオット氏によると、米国の商業用・住宅用不動産ローンを裏付けとした 証券の発行高は今年これまでで、前年同期比90%前後減少した。デリバティブ (金融派生商品)を組み込んだ商品の発行も90%減少。ジャンク(高リスク・ 高利回り)債の発行高は70%減少した。

同氏は、発行が減っているのは季節要因ばかりではないとの見方を示した上 で、「このところしばらく、それほど悪いニュースは出ていない。9月入りが心 配だ」と話した。

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