三菱ケミH社長: 原油110-120ドル想定で事業計画-脱ナフサ急ぐ

総合化学国内首位の三菱ケミカルホールデ ィングスの小林喜光社長は21日、原油価格が一時の1バレル当たり140ドルと急 騰した時期から、やや安定期に入ったと指摘し、現時点では120ドル程度で当面 は落ち着くとの認識で事業計画を策定するとの考えを明らかにした。さらに、長 期的には脱ナフサへの動きを急ぎ、高付加価値化を着実に進めるとの従来の認識 を示した。

都内本社で開催した記者懇談会で語った。小林社長は、原油価格の動向につ いては、米ロシア関係などの「地政学的なリスクを除けば、現状は1バレル110 ドルから120ドルで経営計画を計算する」と指摘。その上で、「価格変動には焦 らずに対応するしかない」とし、「油に代替するものを徹底して見つけなければ いけない」とも語った。

一方、これに対応した経営課題として、「できる限り損失を取り戻すための 可能な範囲で価格転嫁を進め、同時にナフサ価格の実態を反映させる期ずれを最 小限にする」とした。

また、小林社長は、同社は2008年4-6月期業績発表時に9月中間利益予 想は下方修正したものの、通期業績予想を据え置いたことについて、原油価格 の変動を見る限り「現状では正解だった」との認識を示した。さらに「油次第」 と断った上で、通期予想を修正する必要があれば「10月には精度を上げた形で予 想を出したい」との見通しを示した。

三菱ケミカルHの株価終値は前日比7円(1.1%)安の608円。

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