今日の国内市況:株式は続落、債券上昇-ドルは109円台割り込む

東京株式相場は3日続落。世界的な景気減 速に対する不安や為替相場の円高傾向から、ソニーや松下電器産業、トヨタ自 動車など輸出関連株が売られた。米国金融機関の信用不安や業績懸念を背景に、 みずほフィナンシャルグループなど金融株も軒並み安く、その他金融は東証1 部の業種別下落率でトップとなった。

日経平均株価の終値は前日比99円48銭(0.8%)安の1万2752円21銭、 TOPIXは8.84ポイント(0.7%)安の1224.53。東証1部の売買高は概算で 15億7554万株、売買代金は同1兆6430億円。値上がり銘柄数は486、値下が り銘柄数は1106。東証業種別33指数の騰落状況は、値上がり業種が8、値下が り25。卸売、鉄鋼、鉱業、石油・石炭製品が高い。電気機器、銀行、情報・通 信、輸送用機器は安い。

朝方こそプラスで始まったものの、その後先物にまとまった売りが出ると 失速。円高傾向や午後の中国株の急反落も響き、日経平均は終値ベースの7月 15日安値(1万2754円)をわずかながら下回った。金融株の下げが目立ち、そ の他金融、保険、銀行がそろって東証1部業種別下落率の上位を占めた。

個別では、家庭用ビデオゲーム機「Wii」の動作制御技術が特許を侵害し ているとして、米電子工学研究会社ヒルクレスト・ラボラトリーズに米国際貿 易委員会と連邦地方裁判所へ提訴された任天堂が大幅安。6月中間期の連結純 利益は前年同期比52%減となり、安田善巳社長が一身上の都合により辞任する と発表したテクモも急落した。みずほ証券が投資判断を引き下げた日立電線は 4日続落。

半面、高炭素フェロマンガンの販売価格上昇から今期の業績予想を引き上 げた日本電工は値幅制限いっぱいのストップ高となった。

債券上昇、米債高や国内株安で

債券相場は上昇(利回りは低下)。前日の米国債相場の上昇や日経平均株価 が朝高後に下げに転じたことが買い材料視されて、新発10年債利回りは1.41% と4カ月ぶり低水準を付けた。朝方発表された7月の貿易黒字額が市場予想を 下回ったことも相場の支援材料となった。

東京先物市場の中心限月9月物は、前日比7銭高い137円85銭で寄り付い た後、138円2銭まで上昇した。その後は、137円95銭を中心にもみ合いが続 いた。午後の取引開始後には137円83銭まで上げ幅を縮小したが、取引終盤に は買いが優勢になり、結局は25銭高の138円3銭と、この日の高値で引けた。 中心限月ベースで終値が138円台に乗せたのは4月21日以来。9月物の日中売 買高は2兆4013億円。

現物債市場で新発10年物の295回債利回りは、前日比0.5ベーシスポイン ト(bp)低い1.435%で取引を開始した。その後は徐々に水準を切り下げ、1.42% まで下げた。いったんは水準を若干戻したが、午後3時過ぎからは3bp低い

1.41%に低下している。これは、新発債としては4月21日(1.405%)以来、 4カ月ぶりの低い水準。

超長期債相場も堅調。新発20年債利回りは2bp低い2.07%に低下してい る。一時は2.065%と4営業日ぶりの低水準を付けた。新発30年債利回りは2 bp低い2.285%に低下した。中期債も買われており、新発5年債利回りは0.99% と再び1%の大台を割り込んでいる。

財務省が朝方発表した7月の貿易黒字額は5カ月連続で減少。前年同月比

86.6%減の911億円となり、市場予想(2575億円の黒字)を下回った。輸出額 は同8.1%増の7兆6321億円、輸入額は同18.1%増の7兆5410億円。輸出額 は2カ月ぶりに増加。前回6月は輸出が4年7カ月ぶりに前年比マイナスとな った。

ドル下落、米信用不安や原油上昇が重し

東京外国為替市場ではドルが下落。ドル・円相場は午後の取引で一時1ド ル=108円64銭(ブルームバーグ・データ参照、以下同じ)と、13日以来、約 1週間ぶりに109円台を割り込んだ。米大手住宅金融公社に絡む信用不安や原 油相場の上昇を背景にドルに強気の見方が醸成されにくく、徐々に売り圧力が 強まる格好となった。

ニューヨーク原油先物相場は7月に1バレル=147ドルを超えて、過去最高 値を更新したあと下落基調が継続。原油市場に向いていた資金の還流がドルの 上昇につながっていた。しかし、足元では原油相場の下げ渋りを背景にドル上 昇の勢いは鈍化。徐々にドルの上値が抑えられ、この日の東京市場では、下値 を探る動きが強まった。

ドル・円相場は前日の海外市場で110円台前半までドルが値を戻したあと、 109円台後半まで下落。この日の東京市場では午前の取引で109円台後半を中心 に上値の重い展開が続いていたが、午後には下げ足を速め、109円台半ば近辺に 控えていたとされる損失を限定するためのドル売り注文を巻き込んで、108円台 後半まで一段安となった。

ドルは対ユーロでも売りが加速し、ユーロ・ドル相場は一時1ユーロ=

1.4826ドルと、4営業日ぶりの安値を付けている。

この日のユーロ・円相場は午後の取引で一時1ユーロ=160円90銭と、2 営業日ぶりのユーロ安値を付けている。

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