【個別銘柄】日電工、東建物、KNT、テクモ、東芝、GMOI、岡部

21日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは以下の通り。

日本電工(5563):終値は前日比100円(11%)高の1051円とストップ高 (値幅制限いっぱいの上昇)。合金鉄事業の主力製品である高炭素フェロマン ガンなどが、国際市況の高騰を受けて販売価格が一段高となっていることから、 今期(2008年12月期)業績予想を引き上げた。連結営業利益は前回予想から 50%積み増し、前期比2.6倍の267億円を見込む。

アゼル(1872):45%高の81円と急騰。不動産を建築・分譲するグロー ベルス(3528)と合併することで基本合意した。09年1月下旬にアゼルが存続 会社となりグローベルスを吸収する。合併比率は9月中旬の契約締結までに決 定する予定。マンション、不動産事業の環境悪化が進む中で合併により生き残 りを目指す。グローベルスは1.5%高の66円。

テクモ(9650):14%安の634円とストップ安で、52週安値を更新した。 上期にサービス開始を予定していたモバイルコンテンツの新作ゲームサイトが 下期にずれ込んだ影響などから、6月中間期の連結純利益は前年同期比52%減 の3億7800万円となった。また、安田善巳社長が一身上の都合により9月1 日付で辞任すると発表。

日本オプティカル(2680):34%高の118円ストップ高比例配分。トーメー 商事が同社を買収すると発表。1株300円で9月2日から10月7日まで株式 公開買い付け(TOB)をかけ、全株式を取得するといい、TOB価格にさや 寄せする動きとなった。ジャスダックは同社株を20日付で監理ポストに割り 当てた。

東芝(6502):1.8%安の650円。一時は2%安の649円まで下げ、3月 18日に付けた年初来安値と同値となった。ゴールドマン・サックス証券は21 日、「中期の見方は不変も短期株価材料に欠ける」などとして、目標株価達成 確度の高さや旬の銘柄を選別した「コンビクションリスト」から削除した。

岡部(5959):午後に上げ幅を拡大し、6.4%高の467円で終了。午後2 時に今期(08年12月期)の利益予想を上方修正すると発表。結営業利益は前 期比5.9%増の46億9000万円と、従来予想から1億6000万円増額した。高付 加価値製品の売上構成比上昇や生産合理化などで収益性が高まっていることが 評価されたようだ。同社は建設業界向け仮設型枠や構造材の製造を手がける。

東京建物(8804):5.1%高の556円と大幅続伸。不動産市況の悪化に伴 い特別目的会社(SPC)に関連した評価損を特別損失として計上、6月中間 期は大幅な減収減益決算となった。ただ今期(08年12月期)予想は据え置い たため、6月30日に続く再度の下方修正を懸念していた投資家はポジティブ にとらえた。ドイツ証券は投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。

東京ガス(9531):0.2%高の449円と反発。同社と東北電力(9506)は 21日、民営化を計画している仙台市ガス事業の買収を検討していることを明ら かにした。東北電力は0.6%高の2470円。

ミヤチテクノス(6885):2%高の1035円と続伸。前日午後1時30分に 示された今期(09年6月期)業績見通しは、新製品の投入効果でアナリスト予 想を上回った。業績回復を期待した買いが継続した。

日立電線(5812):4.9%安の373円。みずほ証券は20日、投資判断を 「2(買い)」から「3(ホールド)」に引き下げた。

GMOインターネット(9449):7%高の492円。大和総研は20日、投 資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。大杉 直人アナリストは投資家向けメモで、インターネット集客支援、インターネッ ト活用支援の2事業の安定成長が続く中、直近の株価は割安感が強いと指摘。

ショーワ(7274):3.4%高の752円。みずほ証券は20日、投資判断を 「5(売り)」から「4(ウエート下げ)」に引き上げた。

ヤフー(4689):2.9%高の4万1150円。日興シティグループ証券は20 日、景況感が悪化する中での安定成長を評価し、投資判断を「2(ホール ド)」から「1(買い)」に引き上げた。

ミクシィ(2121):0.5%安の79万6000円。景況感が悪化するなか、足 元の成長率に足踏み感があることから、株価は今夏、年初来安値圏でもみあっ ている。日興シティグループ証券は20日、目標株価を76万4000円に引き下 げ、投資判断も「ホールド」から「売り」に下げた。

ニチリン(5184):4.4%高の565円と大幅続伸。新興国の経済成長に伴 って日系自動車メーカーの輸出台数が伸びている。同社が手掛けるブレーキホ ースなどのホース製品も中国や欧州向けに伸び続けており、収益拡大が期待さ れた。

近畿日本ツーリスト(KNT、9726):6.7%高の192円。6月中間期決 算で赤字幅が従来計画を下回り、業績底打ちを期待した買いが優勢となった。 東京ディズニーランド(TDL)の開園25周年の影響で、東京向けが伸びて いるほか、ドラマ効果もあって九州地区が好調という。ガソリン高騰などの影 響で旅行需要減退が警戒されてきたが、局所には一定の需要もあるようだ。

キョーリン(4569):5.9%高の1342円と急騰。「DPP4阻害薬」と呼 ばれる新しいタイプの糖尿病薬「KRP-104」の海外臨床試験データを一部公 表し、会社側の治療目標を達成したことが20日明らかになった。同新薬を海 外大手製薬メーカーに導出することが可能とみた向きが、将来的な収益貢献を 期待して買いを入れた。KBC証券は20日、投資判断を「ホールド」から 「買い」に引き上げた。

沢井薬品(4555):0.8%高の4820円と続伸。21日付の日本経済新聞朝刊 は、後発医薬品メーカー各社が生産能力を一斉に拡大すると報道。沢井薬品は 今年度中に錠剤の生産能力を07年度比3割増の48億錠にする計画という。