東建物株が1カ月ぶり高値、通期予想維持で不安後退-ドイツ証格上げ

不動産大手の東京建物の株価が一時、46 円(8.7%)高の575円まで大幅続伸。不動産市況の悪化に伴い特別目的会社 (SPC)に関連した評価損を特別損失として計上、2008年6月中間期の業績 は落ち込んだ。ただ、08年12月通期の予想は据え置いたことでさらなる悪化 への懸念が後退、7月14日以来、約1カ月ぶりの高値水準を回復した。

同社が20日の取引時間終了後に発表した中間決算によると、連結純利益 は前年同期比34%減の70億円。SPCを活用したマンション事業の収支悪化 で、出資に対する評価損として49億円を特別損失に計上した。また分譲事業 では、マンションの販売物件が郊外や地方圏で割合が高く、平均単価が下落し た上、販売期間が長期化したことも収益を圧迫した。

通期の業績予想は据え置き、連結純利益予想で前期比36%減の140億円。 今期のマンション新規供給戸数は2330戸の予定で、中間期で約7割に相当す る1649戸の契約を終えた。保有のオフィスビルの期末空室率は2.0%と、前期 実績(1.9%)並みの水準を見込む。

ドイツ証券では20日付で、東建物の投資判断を「ホールド」から「買 い」に引き上げた。東建物は6月30日に業績予想の下方修正を発表。中間期 業績はこの修正に沿ったもので、「特段のサプライズがなかった」(藤田武ア ナリスト・21日付の投資家向けメモ)という。その上で藤田氏は、「市場には 中間期決算において、再度の通期下方修正するのではとの懸念も一部であった だけに、通期予想を据え置いたことはポジティブ」とし、業績先行き不安が当 面解消されるとの見方を示していた。

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