建機出荷は国内減少で大幅減速、今期2%増、来期4%増-建機工(2)

(輸出減速の要因など会見内容を追記します)

【記者:松井 博司】

8月21日(ブルームバーグ):コマツなど建設機械会社で組織する日本建 設機械工業会(CEMA)は21日、国内建機メーカーの出荷額予測を発表し た。2008年度の建機出荷額予測は前年度比2%増、09年度が08年度予測比 4%増となった。建機出荷額は03年度から2けた増が続いてきたが、08年度 には大幅に減速する。

08年度の出荷額予測は、2月時点の前年度比9%増から大幅に下方修正し た。内訳は国内向け出荷が同11%減と6年ぶりの減少。マンションの構造計算 偽装問題などによる住宅・公共投資の減少が主因だが、同8%増の輸出が全体 をけん引する。

新たに公表した09年度予測の内訳をみると、国内向け出荷額は同4%減 だが、全体の4分の3を占める輸出は、08年度予測比6%増を確保。全体では 8年連続の増加となる。ただ、景気減速から大きな内需回復が期待できない上、 けん引役だった輸出の勢いも08年度に比べて鈍化することから、09年度全体 でも1けた増を余儀なくされる。

09年度の輸出減速の要因として、木川理二郎会長(日立建機社長)は同日 の記者会見で、新興国で「期待していた40-50%ほどの伸びが見込めない可能 性がある」と指摘。具体的には、「中国は金融引き締めなどの影響で最大需要 地である華東地区があまり伸びていない」と述べたほか、インドでも「インフ レ対応の金融引き締めが投資意欲に影響を与える」との懸念があると語った。 ただ、北米市場では大統領選後、米政府が低所得者層に金融支援を講じて住宅 投資が持ち直し、建機不振に歯止めがかかると期待する事業者が多いという。

建機工業会がすでに公表している6月の国内建機メーカーの出荷額は、前 年同月比2.6%減と5年9カ月ぶりに前年同月実績を割り、伸び悩んでいる。

建機工業会は2月と8月に当年度と翌年度の国内ベースの建機需要予測を 公表。76社を対象としたアンケート調査に基づいた金額ベース。

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