債券相場は堅調、米債高や国内株軟調で買い優勢-弱め貿易統計も支援

債券相場は堅調(利回りは低下)。前日の米 国債相場が上昇した地合いを引き継いだほか、日経平均株価が朝高後に下げに 転じていることが買い材料視されている。朝方発表された7月の貿易黒字額が 市場予想を下回ったことも相場の支援材料となっている。

損保ジャパン・グローバル運用部の砺波政明グループリーダーは、「米住宅 金融公社(GSE)大手による信用不安を背景に米債高となった影響で堅調な 推移。貿易統計も多少買い材料視されている」と説明。ただ、高値警戒感から 上値の重い展開になるとの見方も示した。

東京先物市場の中心限月9月物は前日比7銭高い137円85銭で寄り付いた 後、上げ幅を広げ、24銭高の138円2銭まで上昇した。その後は138円付近で 推移している。午前9時26分時点での9月物売買高は5602億円程度。

財務省が発表した7月の貿易黒字額は前年比86.6%減の911億円となり、 市場予想(2575億円の黒字)を下回った。輸出額は同8.1%増の7兆6321円、 輸入額は同18.1%増の7兆5410億円。前回6月は輸出が4年7カ月ぶりに前年 比マイナスとなった。

現物債市場で新発10年物の295回債は、前日比0.5ベーシスポイント(bp) 低い1.435%で取引を開始した。その後は1.425%に水準を切り下げている。

日経平均株価は小幅続落。小幅反発して寄り付いたものの、直後から下げ に転じており、一時は1万2800円を割り込む場面があった。

米国市場は株高・債券高

20日の米国債相場は上昇。政府が業績不振に苦しむ米住宅公社のフレディ マックを国有化するとの観測が広がり、安全な投資先としての国債買いが促進 された。BGキャンター・マーケット・データによると、10年債利回りは前日 比5bp低い3.79%程度。一時は7月15日以来の低水準となる3.77%を付けた。

一方、米株式相場は上昇。エネルギー株や素材株が上げをけん引した。ゴ ールドマン・サックス・グループが原油相場は年末までに29%上昇するとの見 通しを示したほか、米モルガン・スタンレーが鉱山会社フリーポート・マクモ ラン・カッパー・アンド・ゴールドの株に買いを助言したのが好感された。