米メリルリンチ、PIMCOとブラックロックにARS買い戻し要請

米大手証券メリルリンチのブローカーが、 資産運用会社のパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) とブラックロックに、入札方式証券(ARS)の買い戻しを求めている。AR Sに投資した顧客を救済する取り組みを加速させるのが狙い。

300人を超えるブローカーがPIMCOに対し、同社がARSを買い戻さな い限り、同社の幹部が「われわれのオフィスで歓迎されることは今後ない」か もしれないと書かれた電子メールを送付した。送付を指揮したメリルのファイ ナンシャルアドバイザー、エリック・エルスワイグ氏(ノースカロライナ州在 勤)が明らかにした。

また、メリルの米証券部門の流通業務責任者のウィル・フラー氏は15日、 ブラックロックに文書で、ブラックロックが過去2カ月間に買い戻しの申し出 に応じなかったことが「われわれのファイナンシャルアドバイザーと顧客の不 満」につながったと指摘した。

米最大のファイナンシャルアドバイザー網を構成しているメリルのブロー カーは自らの取り組みを、2000億ドル(約22兆円)規模のARS市場で100億 ドル超のARSを抱えた顧客の救済することと説明する。世界最大の債券ファ ンド運用会社であるPIMCOと、株式を公開している米最大の資産運用会社 であるブラックロックは、ARS市場を活用して両社のクローズドエンド型フ ァンドの資金を調達。メリルのブローカーがそのARSを顧客に販売していた。

今年2月、信用危機の影響で大手証券会社が入札への参加を取りやめたの を受け、3300億ドル規模に達していたARS市場は事実上消滅した。ニューヨ ーク州のクオモ司法長官は、メリルほか複数の証券会社がARSを現金のよう に流動性が高い投資商品と説明して不適切に販売していたとして、責任を追及 している。メリルは政府の調査に協力していると説明している。

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