野村総研:クイーンズランド州と水利用技術を共同研究-川崎市が支援

野村総合研究所(NRI)は20日、豪州 クイーンズランドの研究組織「SEQアーバン・ウォーター・セキュリティ・ リサーチ・アライアンス」と水資源関連技術の有効活用について共同研究に着 手することで合意したと発表した。NRIの山田澤明・常務執行役員ら関係者 がこの日、都内で記者会見し、明らかにした。

SEQは南東クイーンズランドの都市部における水資源保障に関する研究 提携組織。NRIは7月11日、研究実施に向けた検討を目的として関心表明 書を交わした。水処理技術を保有する企業が多く立地する川崎市の支援により、 日本の水道の水漏れ防止や雨水など水の再利用技術を豪州で活用できるかなど を研究する。共同研究は、今秋から2009年度の以降のモデル事業の実施を目 指し、4回程度の開催を検討しているという。

研究開始のきっかけについて、NRIの稲見浩之・社会システムコンサル ティング部長は、日豪間を往復する原料炭などの運搬船が、日本近海にしか生 息しないヒトデなどを豪州に運ぶ恐れがあることを未然に防ぐため「運搬船が 重石として注入する海水に代わり水を日本から運ぶ構想があった」と説明。た だ、実際の水輸出については「長期的な課題」(阿部孝夫・川崎市長)とし、 当面は漏水防止や節水事業などに関する共同研究を実施する。稲見氏や阿部氏 は、会見や会見後の質疑応答で答えた。

記者会見には、阿部氏や山田、稲見両氏のほか、在日オーストラリア大使 館のアラン・マッキノン首席公使、豪クイーンズランド州政府の安達健・駐日 代表が出席した。

野村総研の株価終値は前日比20円(0.8%)安の2440円。