短期市場:FB落札金利がほぼ横ばい、利下げ織り込めずレンジが継続

財務省が実施したFB3カ月物入札では、落札 利回りが前回債と比べてほぼ横ばい。景況感悪化を背景に日銀による利上げが一段 と遠のいている一方で、インフレ懸念で利下げ観測も高まっていないことから、落 札利回りは0.57%台後半を中心とするレンジが継続した。

財務省の発表によると、FB3カ月物(536回債)の入札結果では、最高落札 利回りが0.5780%(最低落札価格99.8545円)、平均落札利回りは0.5757%(平均 落札価格99.8551円)となった。この日の入札前の業者間市場では0.57%台後半で 取引されており、最高落札利回りについて、「ほぼ市場予想通りの結果となった」 (東短リサーチの寺田寿明研究員)とみられている。

今回の入札で、最高利回りは7月30日の531回債以来、平均利回りは8月6日 の533回債以来の低い水準となったが、最近数回では0.57%台後半中心というレン ジ内に収まっている。

東短リサーチの寺田氏は、「投資家の買いが入れば0.57%台半ば、あまり入ら ないと0.58%付近になることの繰り返し。相場環境は当面、変わりそうにないので、 9月上旬までは、こうした横ばい水準が続きそうだ」と話した。

翌日物金利0.5%付近、新積み期で需要底堅い

短期金融市場で無担保コール翌日物金利は、日本銀行の誘導目標である0.50% 付近での取引が続いた。この日の金融調節は引き続き資金余剰となったが、今週か ら8月分(8月16日―9月15日)の準備預金の積み期間が開始したばかりで、金 融機関は0.5%前後の水準で調達しようとする需要が強かった。

この日の無担保コール市場で、翌日物金利は0.50-0.505%程度で取引を開始し た。前日の加重平均金利(速報値)の0.503%とほぼ横ばい。午後に入っても、

0.50―0.505%を中心に取引された。

日銀が午前9時20分の定例金融調節を見送り、この日の日銀当座預金は前日比 横ばいの9兆円程度の見込み。準備預金残高(除くゆうちょ銀)は5兆5000億円程 度となり、実質的な20日の中立水準とされる5兆円弱を上回る。

一方、日銀が午後の金融調節で実施した本店分の共通担保資金供給オペ9000億 円(21日―10月1日)、同8000億円(22日―11月13日)の入札結果では、最低 落札金利がともに0.56%となった。平均落札金利もともに0.563%。