丸文株が急反発、PBR0.5倍で割安感台頭-携帯電話用半導体は不調

半導体商社の丸文の株価が急反発。一時 は前日比67円(11%)高の706円まで買われ、7月31日以来、約3週間ぶり の高値水準に戻した。携帯電話向け半導体の低迷が続き、同社の業績は落ち込 んでいるものの、株価純資産倍率が(PBR)0.52倍という割安感から買い が入った。午前終値は前日比9.7%高の701円で、東証1部の上昇率7位。出 来高は7万2600株と、過去5営業日の終日出来高の平均(3万2600株)の

2.2倍に拡大している。

岡三証券企業調査部の藤井智之アナリストは、この日の急騰を受けて、 「特に良いニュースは出ていないと思われるが、PBRで割安感が出ていたた め、一部が見直し買いに動いたのではないか」との見方を示した。

丸文が今月4日に公表した4-6月期(第1四半期)決算によると、本業 のもうけを示す連結営業利益は前年同期比81%減の2億2100万円となった。 ゲーム機向けや携帯電話向けの半導体が低迷、営業利益率も前年同期から1.4 ポイント悪化し、0.4%となった。通期営業益計画(42億円)に対する第1四 半期の進ちょく率は5.3%にとどまる。

藤井アナリストは、会社側の収益計画は下期に偏り過ぎていると分析。 「携帯電話向け半導体の不調が続く中では、業績予想の達成は厳しく、良かっ た場合でも会社計画線」と見ている。同証による丸文株への投資判断は「中 立」。藤井氏は、「上に抜けるような好材料が見当たらない。中期的にみれば、 700円を挟み上下100円前後のボックス圏を継続する」と予想していた。