総医研Hが反落、抗疲労トクホ足踏みで業績にけんたい感-今期も赤字

臨床評価試験の受託サービスを手掛ける総 医研ホールディングスの株価が大幅反落。顧客先などと連携して進める「疲労 プロジェクト」の成果を特定保健用食品(通称:トクホ)として商業化する計 画だが、認可当局の審査が厳しく、追加試験などの実施で当面は収益には貢献 しない見込み。2009年6月期も最終赤字を継続するとの見通しを19日に発表し たため、失望売りが先行した。

この日は売り気配で取引を開始。午前9時25分ごろ前日比7.8%安の2万 円で190株の売買が成立し、18日に付けた上場来安値に並んだ。その後、3分 間で11株の約定があったが、売り注文が引っ込み、2万600円まで戻した。

野村証券金融経済研究所の渡邊未奈アナリストは、「認可当局の審査が厳 しくなっているようで、抗疲労トクホは今期中の具体的な進展が期待しにくい。 業績急回復にはしばらく時間がかかりそうだ」と分析、投資判断「中立」を維 持している。

新事業の柱として総医研Hは「疲労プロジェクト」に取り組んでいるが、 「厚生労働省の調査会の指摘に応じて追加試験を進めているところで、今後の 展開は正直よく分からない。同トクホからのロイヤルティー収入が業績に寄与 するのは2010年6月期以降」(同社IR担当の栢木秀樹氏)という。

会社側では、09年6月期の連結最終損益を2億5000万円の赤字と、前期か ら赤字額が1億5500万円拡大すると見込んだ。化粧品などの販促を抑制、広告 宣伝費や販売促進費を前期より5%減らすが、抗疲労トクホ進展のため、研究 開発費を同43%増の2億円に積み増すことが影響する。

トクホ人気の沈静化を受けて、トクホの開発支援に特化してきた総医研H の事業構造そのものの転換を望む向きも多い。「主力の評価試験事業は、トク ホに注力するリピーター企業からコンスタントに受注がもらえるが、その他の 企業からの受注が減っており、ビジネスが徐々に細くなっていく状況」(渡邊 アナリスト)という。