日本株は続落で始まる、米景気懸念で金融や輸出安い-トヨタは続落

朝方の東京株式相場は、続落して始まっ た。米国で金融不安が根強いことからみずほフィナンシャルグループなど金融 株に売りが膨らんでいるほか、米景気に対する不透明感からホンダやキヤノン など輸出関連株も総じて安い。2009年の世界販売台数計画を下方修正する、と 一部報道で伝えられたトヨタ自動車は続落。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「金融不安や景況感の悪 化から下落しているが、金融ショックはきのうかなり織り込んだ部分もあり、 下げ幅はそれほど大きくない」との認識を示した。

午前9時16分時点の日経平均株価は前日比50円37銭(0.4%)安の1万 2814円68銭、TOPIXは6.14ポイント(0.5%)安の1229.40。東証1部 の売買高は概算で2億1002万株。値上がり銘柄数は412、値下がり銘柄数は 1066。東証業種別33指数の騰落状況は、値上がり7、値下がり26。卸売、そ の他製品、非鉄金属、鉱業が高い。電気機器、輸送用機器、銀行、電気・ガス、 医薬品は安い。

金融不安と景気懸念、下げ渋り兆しも

19日の米国株市場では、保険最大手アメリカン・インターナショナル・グ ループ(AIG)や住宅ローン債券引き受け最大手のリーマン・ブラザーズ・ ホールディングスに対する追加損失懸念が高まった。さらにゴールドマン証で は米通常取引終了後、リーマンやメリルリンチ、シティグループなどの業績予 想を引き下げ、リーマンは時間外取引で一段安となっている。

一方、米労働省が19日に発表した7月の生産者物価指数(PPI)全完 成品は前月比1.2%上昇と、ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想中央値 (0.6%上昇)を上回った。7月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算) は前月比11%減の96万5000戸と、1991年3月以来の低水準だった。

米金融機関の追加損失懸念や米国経済の先行き不透明感から、東京市場で も銀行株や保険株、その他金融株、証券株などの金融株や輸出関連株には幅広 く売りが優勢となっている。もっとも、米証券取引委員会(SEC)のコック ス委員長は19日、SECが投機的な空売りを規制するための新たな規則を 「今後数週間」以内に提案することを明らかにするなど、金融株には下げ渋り の兆しも出ている。

東製鉄が続落、高島屋は堅調

個別に材料が出ている銘柄では、きのうの取引時間中に製品値下げを発表 したことを受け、UBS証券が「短期買い」レーティングを取り下げた東京製 鉄が続落。医薬品事業における原材料費の高騰が響いて業績予想を下方修正し た片倉工業、エンジニアリング事業の追加コストなどを考慮して日興シティグ ループ証券が目標株価を引き下げた荏原も安い。

半面、日興シティグループ証券が国内小売業7社の調査を開始し、セクタ ー全体では慎重な投資スタンスとしながらも、株価に割安感があるとして買い 推奨した高島屋と三越伊勢丹ホールディングスは堅調。このほか、市況高を背 景に三菱商事や三井物産、住友金属鉱山なども高い。