鉄スクラップ価格:急落続き5カ月ぶり安値-最高値から24%下落

日本鉄源協会(東京都中央区)が20日公 表した国内主要3地域における8月第3週の鉄スクラップ平均価格(東京、名 古屋、大阪:標準品H2)は、1トン当たり5万1936円と前週比で5700円 (9.9%)と5週連続で大幅に値下がりした。最高値を付けていた7月中旬か らわずか1カ月間に24%と急落、5カ月ぶり安値を付けた。

電力料金の高い夏期に入り電炉各社が減産中であるのに加え「韓国の現代 製鉄向けなど輸出需要が消失し値上がり目当てでスクラップを積み増していた 流通事業者が在庫を一斉に放出しており、過去に例のない急落が続いている」 (丸和商事の渡辺淳社長)。

スクラップの需給緩和を背景に、東京製鉄が20日から、一部工場で鉄ス クラップの購入価格を2000円引き下げるなど電炉各社が購入価格を引き下げ ているのも下落に拍車をかけている。

一方、高炉メーカーの製鉄コストはトン当たり5万円前後とみられ「さら にスクラップ価格が下落すれば、高炉メーカーが割安感からスクラップ購入を 増やしたり、韓国勢も購入を再開し、秋口に市況が反転する可能性がある」 (東方金属の長谷川友和・原料部長)との見方も出ている。

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