【個別銘柄】三井海、東製鉄、東宝、大平洋金、海運、高島屋、武田薬

20日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは以下の通り。

三井海洋開発(6269):終値は前日比5.8%高の3470円。2008年6月中 間期の連結純利益は前年同期比23%増の14億円で、18日の減額修正通りだっ た。原油需要の増加を背景に石油・ガスの生産施設の受注が積み上がっており、 今(2008年12月期)業績は会社計画を達成し、来期以降は増益が期待できる と見方が広がった。

東京製鉄(5423):2.5%安の1152円と続落。同社は19日午前、鉄スク ラップ市況の急落を受け、9月契約分の鋼材全品種について一般流通価格をト ンあたり6000-1万2000円値下げすると発表した。最大で10%強の大幅な値 下げとなる。これを受けてUBS証券は19日、短期レーティング「BUY」 を取り消した。

東宝(9602):1.4%高の2250円。20日付の日経新聞朝刊などによると、 同社が配給する宮崎駿監督の最新作「崖の上のポニョ」の興行収入が18日に 100億円を突破した。邦画で100億円を突破するのは04年の同監督作品「ハ ウルの動く城」以来4年ぶり。

大平洋金属(5541):7.3%高の703円。19日のロンドン金属取引所(L ME)のニッケル価格は前日比7.5%高と急伸した。ニッケル価格急落に伴う ステンレス需要の低迷で販売数量が減少しているだけに、過度の悲観論が後退 した。住友金属鉱山(5713)も4.3%高の1426円。

海運株:商船三井(9104)が2.5%安の1262円など下げが目立った。東 証海運指数は2.3%安と、業種別33指数で下落率トップ。ばら積み船の運賃 市況であるバルチック・ドライ・インデックス(BDI)の反落や原油相場の反 発以外、明確な売買理由に乏しい。一部では月末に向けてファンドの決算に伴 う銘柄入れ替えの影響との指摘があった。

高島屋(8233):2.7%高の900円。日興シティグループ証券は19日、株 価水準には割安感があるとして新規に投資判断を「買い」に設定した。

ミヤチテクノス(6885):11%高の1015円とストップ高。午後1時30分 に示された今期(2009年6月期)業績見通しがアナリスト予想を上回ったこ とから、新製品の投入による業績回復を期待した買いが先行した。

アジア・メディア・カンパニー・リミテッド(2149):63%安の6円。東 京証券取引所は19日、同社株の上場廃止を決定し、整理銘柄に指定したと発 表。上場廃止は9月20日付。同社の崔建平CEOによる連結子会社資金の私 的流用が発覚した事件で、07年12月期の連結財務諸表などに監査法人が「意 見の表明をしない」と記載したことが有価証券上場規定(第604条第1項第2 号)に該当、廃止決定の理由としている。

白洋舎(9731):2.2%高の280円。人件費のコントロールなどが奏功し、 6月中間期の連結営業利益が一転して増益になったようだと19日に発表した。 据え置いた通期予想を中間期で超過していることから、上ぶれ期待が高まった。

サイボウズ(4776):11%高の3万1050円とストップ高(制限値幅いっ ぱいの上昇)。20日付の日本経済新聞朝刊は、ソフト開発でベトナムへの外 注を増やして業務委託費を減らしたことなどから、同社の7月中間期の連結経 常利益が前年同期比10%増の5億円弱になりそうだと報じた。会社側は6月 時点で同26%減の3億2000万円と計画。報道について同社は「当社が発表し たものでなく、報道機関の予想によるもの。今後適時に開示すべき事項が発生 した場合、速やかに開示する」とのコメントを発表。

インテリジェント ウェイブ(4847):13%高の2万5950円ストップ高比例 配分。大日本印刷(7912)が株式公開買い付け(TOB)を行い、発行済み株 式の52%を取得して子会社化すると発表。TOB価格(1株2万9740円)に さや寄せする格好となった。また、同社はクレジットカードの不正検知システ ムなどで積極的な受注獲得活動を展開し、今期(09年6月期)の連結純損益 が黒字転換する見通しを示した。大日印は同0.2%高の1498円。

片倉工業(3001):1.9%安の1418円。薬価引き下げに伴う医薬品事業の 落ち込みや包装紙材などの原材料高を理由に、今期(08年12月期)の利益予 想を下方修正した。売上高は期初計画を据え置いており、収益性の悪化が懸念 された。

総医研ホールディングス(2385):6.9%安の2万200円と大幅反落。顧 客先などと連携して進める「疲労プロジェクト」の成果を特定保健用食品(通 称:トクホ)として商業化する計画だが、認可当局の審査が厳しく、追加試験 などの実施で当面は収益には貢献しない見込み。今期(09年6月期)も最終 赤字を継続するとの見通しを19日に発表したため、失望売りが先行した。

デジタルハーツ(3620):15%高の37万9000円ストップ高。9月末の株主 を対象に、1株につき3株の割合で株式分割を行う。

セントケア・ホールディングス(2374):11%高の3万400円とストップ高 比例配分。訪問入浴介護サービスや訪問看護サービスなどが想定を上回ってお り、9月中間期の連結純利益は1100万円になる見込み。前回予想は1億1700 万円の赤字だったため、1億2000万円強の増額修正。売上高は前年同期比 26%増の101億円を計画している。

伏木海陸運送(9361):12%高の325円。富山県内の港からロシアに輸出 する中古車の取り扱い増加が奏功し、前期(08年6月期)の連結営業利益は 前の期比21%増の11億円となった。好業績を背景に年間配当を同0.5円増の

7.5円に引き上げた。

木徳神糧(2700):3.6%安の484円と続落。コメの需要拡大を追い風に 主力の精米事業が好調に推移、08年6月中間決算は想定通りの好決算となっ た。しかし、会社側は今秋から出回る新米(平成20年度米)の価格が下がる ことを前提に今期(08年12月期)業績予想を据え置いたため、増額修正を期 待していた向きから売りが出たようだ。

丸文(7537):8.6%高の694円と急反発。一時11%高の706円まで買わ れ、7月31日以来、約3週間ぶりの高値水準に戻した。携帯電話向け半導体 の低迷が続き業績は落ち込んでいるものの、株価純資産倍率(PBR)0.52 倍という割安感から買いが入った。

パイロットコーポレーション(7846):4.8%高の23万円と続伸。8.2% 高の23万7400円まで買われ、年初来高値を更新した。摩擦熱で筆跡を無色に する「消せるボールペン(フリクションボール)」が大ヒット。水性と油性の 中間と位置づける「ゲルボールペン」も伸びている。会社側は今期(08年12 月期)業績予想を慎重に組んでおり、業績下方修正不安が少ないディフェンシ ブ銘柄として買われたようだ。

テレウェイヴ(2759):7.4%高の2万4640円。大和総研は19日、投資 判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に引き上げた。担当の大杉直人ア ナリストは投資家向けのメモで、「バリュエーション面での割高感が解消され たことが最大要因。営業生産性が下げ止まり、2年ぶりに四半期純利益を計上 した点も評価に値する」と指摘した。

武田薬品工業(4502):2.2%安の5700円。KBC証券は19日、投資判 断を「買い」から「ホールド」に引き下げた。

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