米HP:イタリア・ミラノ発のデザインでパソコンの販売増加を目指す

パソコンメーカー大手、米ヒューレット・パ ッカード(HP)は、米デルに対する優位を維持するため、イタリア・ミラノの デザイナーからインスピレーションを受けている。

ノート型パソコンのデザイン担当ディレクター、ステーシー・ウォルフ氏は、 HPが単に実用的な製品を作るのではなく、イタリアの家具ショールームで素材 やデザインに注目し、よりおしゃれでスタイリッシュなパソコンを目指している と話す。

FTNミッドウェスト・セキュリティーズのアナリスト、ウィリアム・ファ ーンリー・ジュニア氏は「ノート型パソコンは、大きく持ち運びに苦労した3年 前と比べ、現在は一段とスリムになり、見た目も良くなった」と指摘した上で、 「HPはそのデザインが売り上げに貢献している」との見方を示した。

ブルームバーグ・ニュースが実施したアナリスト21人の調査の平均値によ れば、パソコン需要が寄与し、HPの5-7月(第3四半期)の売上高は前年同 期比8.1%増となるとみられる。パソコンは、HPの年間売上高1043億ドル (約11兆4500億円)の約3分の1を占める。

マーク・ハード最高経営責任者(CEO)は、人員削減やデータセンターの 統合などによりコスト節減を進めている。デザインの改善に取り組むなか、こう したコスト削減も寄与しHPは価格競争でデルに匹敵もしくは秀でることが可能 となった。

部品コストより構造や機能を優先させる戦略は、米アップルと重なる。アル ミニウム製のパソコンが人気を博し、アップルのパソコン市場でのシェアは、少 なくとも10年ぶりの高水準に達している。