東京白金:大幅続落で1年ぶり安値圏、自動車触媒向けの需要減退で

東京工業品取引所では、白金相場が大幅 続落。期近を除く全限月が値幅制限いっぱいの下落(ストップ安=300円安) となり、期先はほぼ1年ぶりの安値圏に到達している。世界的な景気減速を背 景に自動車触媒向けの需要が落ち込むとの見方が強く、ニューヨーク商業取引 所(NYMEX)のプラチナ先物が水準を切り下げた動きに追随した。

インテレス・キャピタル・マネージメントの斉藤和彦チーフアナリストは、 ディーゼル車の触媒向け需要は白金の命綱であるだけに、とりわけ欧州経済の 落ち込みが明らかになると相場の下げに拍車をかけたと分析。「少なくとも世 界景気に明るさがうかがえないかぎり買い材料に乏しく、内外市場ともに底値 が見えない状況だ」ともいう。

欧州連合統計局が14日発表したユーロ圏の4-6月実質GDP(域内総 生産)速報値は前期比0.2%減と、1999年のユーロ導入後で初のマイナス成長 となった。

東工取ではこの日、期先の2009年6月物が朝方こそ反発して始まり、開 始直後に前日比37円高の1グラム当たり4892円を付けた。しかし、その後は 売り圧力が強まる展開となり、午後3時半過ぎにはストップ安となる4555円 まで売り込まれた。インテレスの斉藤氏によると、売り手にとっては売り回転 が効いている反面、買い手は値ごろ感で買ってもすぐに水準を切り下げてしま う展開となっており「相場で言うところのもうはまだなりとの厳しい状況が続 く」と指摘した。