8月の独ZEW景況感指数:マイナス55.5-予想以上の改善幅(3)

ドイツの欧州経済研究所センター(ZE W)が19日発表した8月のドイツ景況感指数(期待指数)はマイナス55.5 と、1991年の統計開始以来で最低となった前月(マイナス63.9)から改善し た。ユーロが下落したことに加え、原油相場が過去最高値水準から低下したこ とを受け、エコノミスト予想を上回る改善幅となった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト43人の調査の中央値で は、マイナス62が見込まれていた。マイナスは悲観的な見方が楽観的な見方 より多いことを示す。

原油相場は7月11日に付けた過去最高の1バレル=147.27ドルから下落 し、企業の負担は低下。ユーロ安も輸出に追い風となる。とはいえ、ドイツ株 の指標であるDAX指数は年初来で約20%安となっている。

INGグループのエコノミスト、マーティン・ファン・フリート氏(アムステ ルダム在勤)は電子メールで配布した文書で、ZEWの統計は「トンネルの終 わりが見えてきたというかすかな希望を与えた」としながらも、「興奮し過ぎ ないよう警告する。景況感は依然としてリセッション(景気後退)水準にあ る」と指摘した。

ZEWのエコノミスト、サンドラ・シュミット氏はブルームバーグテレビジ ョンとのインタビューで、「原油とユーロの下落という2つのプラス要因があ った」と指摘した上で、「今後の指数にもプラスの影響を与えるだろう」と語 った。

ユーロの対ドル相場は統計発表後一時、1ユーロ=1.4690ドルと発表前の

1.4665ドルから上昇した。フランクフルト時間午後零時7分(日本時間同7時 7分)現在は1.4668ドルとなっている。

また8月のZEW景況感現状指数は、マイナス9.2と、前月の17.0から悪 化した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では、10.0が 見込まれていた。

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