欧州債:上昇、10年債利回り4.14%に低下-ユーロ圏経済統計を控え

欧州債相場は上昇。独10年債利回りは3 カ月ぶりの低水準に近づいた。今週発表される経済統計では、ドイツの景況感 指数が1991年以来の低水準にとどまるほか、ユーロ圏のサービス業と製造業の 業況悪化が示されるとみられている。

欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測が後退したことを背景に、先週の欧 州債相場は3週連続高となった。先週発表されたユーロ圏の4-6月(第2四 半期)の域内総生産(GDP)は前期比0.2%減少した。米JPモルガン・チ ェースは、ユーロ圏の景気減速がインフレ抑制につながり、ECBは来年初め に利下げに踏み切る可能性があるとの見方を示した。

コメルツ銀行の債券ストラテジスト、ペーター・ミューラー氏(フランク フルト在勤)は「今週の経済データはユーロ圏経済が弱く、ECBに利上げの 余地がないことを裏付けると予想している」と語った。「最近の大幅上昇で短 期的には若干の調整が入る可能性があるが、市場の環境は欧州債に極めて好意 的だ」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時17分までに、10年債利回りは前週末比2ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01ポイント)低下し4.14%。一時は4.12%まで下げ、 5月14日以来の低水準となった。同国債(2018年7月償還、表面利率

4.25%)価格は0.18ポイント上げ101.85。2年債利回りは1bp下げ3.98%。