債券はもみ合い、米債高で買い先行も株高が重し-日銀会合見極め(2)

債券相場はもみ合い。前週末に米国債相 場が続伸した地合いを引き継ぎ、買いが先行した。しかし、日経平均株価が朝 安後に上昇に転じて、上げ幅を拡大させると上値が重くなり、伸び悩んだ。日 本銀行がきょうから開催する金融政策決定会合を見極めたいとして、取引手控 えムードも強かった。

RBS証券シニアストラテジストの市川達夫氏は、「米債利回りの低下を 受けて、朝方は小幅高に始まった後、日銀決定会合や5年債入札を控えて様子 見となった。ここから買い進むには、日銀の利下げ観測が織り込まれる必要が ある」と述べた。

東京先物市場の中心限月9月物は前週末比11銭高の137円80銭で寄り付 いた後、いったんは137円90銭まで上昇した。その後は伸び悩んで、午前10 時半過ぎには6銭安の137円63銭まで下げた。結局は1銭高の137円70銭で 終了した。9月物の午前売買高は9803億円。

日経平均株価は大幅続伸。前週末比231円6銭高の1万3250円47銭で引 けた。朝方は85円安となり、節目の1万3000円を割り込む場面があった。

新発10年債利回りは1.45%

現物債市場で新発10年物の295回債は、前週末比0.5ベーシスポイント (bp)低い1.45%で寄り付いた後、いったんは1.445%に低下した。しかし、そ こから買い進む動きは見られず、結局は0.5bp低い1.45%で午前の取引を終え た。

大和証券SMBC債券調査部シニアJGBストラテジストの小野木啓子氏 は、「売る理由はないが、買うには高過ぎる。あすの白川方明日銀総裁の発言 では、中立姿勢を強調するとみている。利下げという話にならなければ、それ ほど材料にはならない」と語った。

日銀が18、19日に開く金融政策決定会合では、現行の金融政策について 全員一致で据え置くとの見方が支配的だ。ブルームバーグ・ニュースの調査で は有力日銀ウオッチャー17人全員が現状維持を予想した。景気判断については、 政府はすでに下方修正しており、日銀も情勢判断を「さらに減速」から「停 滞」へ下方修正するとの見方が強まっている。

市場では、「景気に関連する材料は悪化している。もともと日銀はインフ レと景気の下振れの両にらみということをこの数カ月間、言い続けている。ど の程度、景気のほうに白川総裁の発言が振れてくるかということだが、利下げ 観測が出るほど極端には振れないだろう」(バークレイズ・キャピタル証券チ ーフストラテジストの森田長太郎氏)との声も聞かれた。

財務省は20日に5年債入札を実施する。表面利率(クーポン)は前回7 月8日入札の73回7月債より0.3ポイント低い1.0%が予想されている。発行 予定額は前回債と同じ1兆9000億円程度。

米国市場では株・債券ともに上昇

前週末15日の米国債相場は続伸。利回りは1カ月ぶりの水準に低下した。 商品相場の下落を受け、年内の利上げ観測が後退し、買いが優勢になった。B Gキャンター・マーケット・データによると、2年債利回りは5bp低下の

2.39%。一時は2.31%と、7月15日以来の低水準を付けた。10年債利回りは 5bp低下の3.84%。一時は3.82%と、7月16日以来の低水準となった。

一方、米株式相場は上昇。S&P500種は週間ベースで3週続伸し、終値 は前日比5.27ポイント上げて1298.20。ダウ工業株30種平均は同43.97ドル 高の11659.90ドルで終了した。

--共同取材:宋泰允 Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 池田祐美 Yumi Ikeda +81-3-3201-2490 yikeda4@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Sandy Hendry +852-2977-6608 shendry@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE