アデランH株が大幅反落、消費低迷と体制混乱で業績減額-回復見極め

かつらなどの理容美容器具の製造、販売 会社を傘下に抱えるアデランスホールディングスの株価が大幅反落。15日の 取引終了後、市場環境の悪化や経営体制混乱による影響などを理由に、2009 年2月期の連結業績予想を大幅に下方修正した。これを嫌気した売りが膨らみ、 一時は前週末比180円(9.2%)安の1781円まで下げ幅を拡大している。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「新たに選任された経営 陣としては、早い段階で前経営陣の見立てた業績修正を発表し、彼らとの決別 を鮮明にする必要があった。厳しく見積もるほど、新経営陣は市場で前向きな 評価が得られ、また中長期的には上方修正の含みを残す」と指摘。ただ、「実 際の販売実績が回復するのかは、現時点では未知数で評価は難しい」という。

アデランHが発表した通期純利益予想は、前期比15%減の5億円と従来 予想の23億円から大幅な減額を見込む。売上高は前期比横ばいの750億円 (従来予想は791億円)、営業利益は同 34%減の27億円(同54億円)とそ れぞれ減額した。同社は今後、国内の中核事業の売上計画を修正するほか、広 告や出店計画なども見直し効率化を図る。また、8月中間連結業績予想につい ても減額修正した。女性かつら不振で、中間期純損益は黒字予想から赤字とな る見通し。

アデランHの広報IR室の近藤薫氏は15日、ブルームバーグ・ニュース の電話取材に対して「個人消費の落ち込みが予想以上に大きかった。また、当 社の経営体制の混乱が心理的に消費者に影響を与えたのかもしれない」と話し ている。

5月に開かれた定時株主総会で経営陣再任が否決され、経営体制が混乱し た同社は今月9日に臨時株主総会を開催、筆頭株主スティール・パートナーズ 幹部を含む新任取締役7人が承認された。この総会で、子会社で女性向けレデ ィーメイドかつら販売会社のフォンテーヌの早川清社長も取締役に承認され、 新社長に就任している。

--共同取材:池田 亜希子   Editor:Shintaro Inkyo

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