米ファニーとフレディ、株価急落-バロンズ紙が政府救済の公算指摘

18日の米株式市場では、米住宅金融大手 のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公 社)の株価が急落。米政府が両社の救済を余儀なくされ、普通株の株主の権利が ほとんどなくなるとの懸念が背景。

ファニーメイ株は22%安、フレディマック株は25%下落した。投資週刊紙 バロンズによると、ブッシュ政権は両社が信用損失の補てんに必要な増資を実施 することができず、政府は資本注入を余儀なくされると考えている。同紙は両社 の時価総額が、信用力を高めるために調達が必要な最低資本である100億ドル を大きく下回っていると指摘している。

バークレイズ・キャピタルの債券戦略責任者、アジェイ・ラジャディアクシ ャ氏は18日の電話インタビューで「当社は米財務省が救済に乗り出すとの観測 に同意する。それは第3四半期の終わりまでに起こる可能性が非常に高い。政府 救済がなければ、フレディマックが大規模な増資を完了できる確率は非常に低 い」と述べた。

バロンズ誌は匿名を条件にしたブッシュ政権高官の話として、両社が増資に 失敗した場合に備え、政府は公的資金の注入を計画していると報道。政府救済は 優先権の高い配当付き転換優先株が含まれる可能性があり、その場合は既存普通 株の株主の権利がほとんどなくなる恐れがあると伝えている。

ポールソン米財務長官は7月、議会に求めていた住宅金融公社救済の権限を 得たが、実際の救済は必要ないとの見解を表明している。

財務省のザッカレーリ報道官はこの日、「憶測にはコメントしない。長官が これまで述べているように、救済権限を行使する計画はない」と語った。

ファニーメイ株は前週末比1.76ドル安の6.15ドルと、1989年5月以来 の安値で終了。フレディマック株は1.46ドル下げ、91年1月以来の安値とな る

4.39ドルで終えた。ファニーメイは年初から時価総額の85%を消失。フレディ マックは87%を失っている。

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