シカゴ連銀総裁:米経済のリスク増す-金利水準、景気刺激的ではない

米シカゴ連銀のエバンス総裁は15日、米経 済に対するリスクが最近高まり、成長率が潜在成長率とされる2.5-3%の水準 に2010年まで回復しない可能性があると指摘した。

エバンス総裁はイリノイ州ブルーミントンでの講演で、「金融市場は依然、 かなりのストレスにさらされている。雇用市場も一段と悪化した。インフレリス クは高いままで懸念材料だ」と語り、「高まるインフレリスク」と経済成長鈍化、 不安定な金融市場という「3つの方面の問題」に金融当局は対処しようとしてい ると説明した。

総裁はまた、現行2%のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標につい て、「金融緩和的だが、特に景気刺激的ではない」と述べ、その理由に住宅ロー ン市場の事実上の崩壊と住宅相場低迷によって融資を得にくい現状を挙げた。

一方で総裁は「2008年下期の景気が非常に低迷しそうなものの」今年の早 い時期と比べれば「深刻な減速が起きるリスクは減ったようだ」とも述べ、「イ ンフレは中期的に緩和されるだろう」との見通しを示した。質疑応答では、ブッ シュ政権の戻し減税策で景気が「多少後押しされるかもしれない」とも語った。

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