米国株(15日):上昇、商品相場下落が押し上げ要因-アムバック高い

米株式相場は上昇。S&P500種は 週間ベースで3週続伸。商品相場の下落で消費関連企業の業績見通しが 改善したことに加え、米金融保証会社(モノライン)大手のMBIAと アムバック・ファイナンシャル・グループの格付け据え置きが強材料と なった。

原油相場が続落するなか、小売り最大手のウォルマート・ストアー ズがここ1週間で最大の上げとなった。アムバックは25%上昇、MBI Aは8.7%高。米格付け会社、スタンダード・アンド・プアーズ(S& P)が両社の格付け見直し終了を発表し、事業強化に向け前向きな措置 をとっていると評価したことが手掛かり。S&P500種の業種別10指数 のうち8指数が上昇した。

朝方発表された8月のニューヨーク連銀地区の製造業景況指数が予 想外に上昇したことで、エネルギーや原料価格が下落するなか、米経済 が回復するとの楽観的見方が強まった。

アリエル・キャピタル・マネジメント(シカゴ)のチャールズ・ボ ブリンスコイ副会長は「これは原油を使用するすべての企業にとって非 常に好材料だ」と指摘。「商品相場が上昇し過ぎ、消費関連株が特に下 げ過ぎていた」と付け加えた。

S&P500種株価指数終値は前日比5.27ポイント(0.4%)上げて

1298.20。ダウ工業株30種平均は同43.97ドル(0.4%)高の11659.90 ドルで終了。ナスダック総合株価指数は同1.15ポイント下落し2452.52 で終えた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は11対10。

S&P500種は週間ベースでは0.2%上昇。年初来では12%近く下 げている。ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種構 成銘柄中で、既に第2四半期決算を発表している446社の利益は平均で 前年同期比23%減。

商品相場の下落でエネルギーと原材料生産業者が売りに押されたこ とからS&P500種の上値は限られた。

原油安

S&PはMBIA傘下MBIAインシュアランスの資本水準は引き 続き「『AA』格付けに要求される水準を十分上回っている」と指摘し た。さらに、アムバック傘下アムバック・アシュアランスについても、 住宅ローン関連債務担保証券(CDO)の保証契約を解除した同社の努 力が「実を結び始めている」との見方を示した。

サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅市場の崩壊による世界 的なコストが5000億ドルを超えるなか、金融株は今年に入り低迷してい る。S&P500種金融株指数は7月15日に年初来安値を付けて以来で 23%戻しており、年初来での下落率は27%。

金融株

JPモルガン・チェースのアナリストは債券トレーディング収入の 低迷と株式ならびに社債発行の減少でゴールドマン・サックス・グルー プの利益が減少するとの見通しを示したものの、S&P500種の金融株 は前日比1.1%上昇した。ゴールドマンは2.1%下落。

複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)は1%値を上げ、S& P500種の上昇への寄与度が最大だった。ニューヨーク連銀が朝方発表 した8月の同地区の製造業景況指数は2.8と、前月のマイナス4.9から プラスに転じ、1月以来の高水準となった。

消費者マインド指数

S&P500種構成銘柄のうち一般消費財企業は1%高、週間ベース では2.4%上昇した。ウォルマートや化粧品のエスティ・ローダーの利 益が予想を上回ったことが好感された。

百貨店大手JCペニーは前日比8.4%上昇と、2月以来最大の上げ。 同業のコールズは7.3%高。両社ともに第2四半期利益はアナリスト予 想平均を上回った。消費者の支出が抑制されるなか、コスト管理が奏功 した。

8月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は

61.7と、7月の確定値(61.2)から上昇した。エネルギーコストの下落 が反映された。

NRGエナジー、オートデスク

テキサス州2位の電力会社NRGエナジーは5.5%高。米投資家ウ ォーレン・バフェット氏率いる保険・投資会社バークシャー・ハサウェ イが4-6月(第2四半期)にNRGエナジーの株式を取得したことが、 米証券取引委員会(SEC)への届出書で明らかになった。

エンジニアリング設計ソフトウエア最大手のオートデスクは12%値 を上げた。同社が示した08年8-10月(第3四半期)と通期の売上高 見通しは一部のアナリスト予想を上回った。