6月対米証券投資:中長期買越額534億ドル-07年9月以来の低水準

米財務省が15日に発表した6月の 対米証券投資統計によると、外国の政府と投資家の中長期金融資産取引 額は外国人からみて534億ドルの買い越しだった。買越額は昨年9月以 来の低水準。前月は同832億ドル(速報値は670億ドル)だった。

財務省短期証券(TB)や株式スワップなど短期金融資産を含む金 融資産の合計は511億ドルの買い越し。前月は123億ドルの買い越し (速報値は25億ドルの売り越し)だった。

マーク・インベストメンツのチーフエコノミスト、ジョゼフ・ブラ スエラス氏は「今回の統計はやや失望される内容だ。米国の金融・経済 状況の不透明感が続いていることに対する世界の金融環境の反応が読み 取れる」と指摘。「今後数カ月間でやや盛り返すかもしれない」と付け 加えた。

ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)やフレディマック(連邦住宅貸 付抵当公社)など、いわゆる政府系機関の発行する債券の外国人買越額 は314億ドルと、2月以来の最大だった。

外国政府機関によるTBの買越額は11億ドル。前月は37億ドルの 売り越しだった。

外国政府による6月の米金融資産の買越額は149億ドルと、前月の 164億ドルから縮小した。

米国株の売り越し

海外投資家による米国株の売越額は18億ドル、前月の160億ドルの 買い越しからマイナスに転じた。6月にS&P500種株価指数は8.6%下 落と、月間ベースでは2002年9月以来最大の下げだった。外国人投資家 による米社債の買越額は47億ドル(前月598億ドルの買い越し)に縮小 した。

米投資家による海外資産の買越額は92億ドル。

国別でみると、6月の日本の投資家による米国債の保有額は51億ド ル純増の5838億ドル。一方、中国の投資家の保有額は30億ドル純減の 5038億ドル。英国は79億ドル純増して2804億ドルだった。