香港の4-6月期GDP:前年同期比4.2%増-約1年ぶりに減速

香港当局が15日発表した2008年4-6月 (第2四半期)域内総生産(GDP)は前年同期比4.2%増と、1-3月(第1 四半期)の同7.3%増(改定値)から伸びが鈍化した。輸出や設備投資、域内消 費の落ち込みが響き、ここ1年余りで初の減速となった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト15人の調査の中央値で は、前年同期比5.9%増と見込まれていた。

世界的な景気減速と人民元の上昇で、中国の貿易の拠点である香港を経由し た中国輸出品への需要は後退している。物価上昇と株式相場下落に伴い個人消費 が減少している上、成長見通しが不透明さを増しており、企業景況感も悪化して いる。

東亜銀行(香港)のチーフエコノミスト、ポール・タン氏は「4-6月期は すべてが落ち込んだ」と指摘した上で、「先を見通すと、今年いっぱいは、引き 続き輸出と域内消費の低迷が成長の足を引っ張るだろう」との見方を示した。

4-6月期GDPは、前期比では季節調整済みで1.4%減となった。

香港当局は、08年の成長率について、4-5%との予想を据え置いた。イ ンフレ率見通しは4.2%と、従来予想の3.4%から上方修正した。07年は2%だ った。