短期市場:翌日物0.50-0.52%、年金払いで取引安定-昼の調節見極め

午前の短期金融市場の無担保コール翌日物 は0.50-0.52%程度で推移。準備預金の積み最終日に国債決済が重なり、通常 は調達が強まりやすいが、外国銀行の需要が少ないうえ、年金の払い込みで午後 は金利低下も見込まれ、取引は落ち着いている。市場では、昼の金融調節で日本 銀行が資金吸収を実施するか注目が集まっている。

翌日物は前日の加重平均0.512%に対し、外銀や証券の調達は0.52%から

0.515%で推移しており、一部0.53%の出合いも見られるが、調達に動く外銀の 数は限られている。国内大手行は0.50%で調達を継続している。

インターバンクの市場関係者によると、午前11時前には年金の払い込みも 確認され、朝方から早いペースで運用が進んだという。大手行は需要があまり残 っていないようにも見えるが、午後零時50分の調節で吸収オペが実施できる状 態なのか、翌日物の動向などを見極めたいという。

15日は国から年金が払い込まれることで資金需給は3.6兆円の余剰。財務 省は財政要因の大幅な余剰を調整するため、政府短期証券(FB)2カ月物と2 年債の発行による不足要因も設定している。決済による資金の受け払いも大きく、 年金の入金が確認されるまで運用が手控えられやすいとの見方もあった。

もっとも、これまでと大きく違うのは、金利上昇要因になりやすい外銀の調 達が減少している点。低利の為替スワップ調達に需要が移っており、調達を急ぐ 外銀も少ない。日銀もこれまでの最終日に比べて資金供給量を減らしている。

日銀は朝の定例調節を見送り、準備預金(除くゆうちょ銀)を3000億円増 の4兆9000億円程度とした。必要積立額3兆9300億円と前月の最終日の超過準 備1兆円から推計した中立水準も4兆9000億円程度。午後零時50分に資金吸収 が実施される可能性もあるが、0.50%では大手行の調達も残っている。

市場では、積み上げ額の大きい大手行の調達は年金が動き出す午後が勝負と の声も聞かれる。最終的には大幅な資金が余るためで、0.5%を下回る金利低下 が見込まれている。ただ、この日の翌日物(15-18日)は新しい積み期間(8 月16日-9月15日)も含まれ、今期の積みが終了しても調達が残る可能性はあ る。

金利先物もみ合い

ユーロ円金利先物はもみ合い。前日の米株高や円安を受けて日経平均株価が 上昇すると、高値警戒感が強かった債券先物や現物長期債に売りが出た影響で小 幅下落。ただ、米国の景気減速が欧州に波及する中、国内では景気後退を受けて 日銀が判断を一段と下方修正する見通し。利上げが見込みづらいなか、株価が伸 び悩むと買い戻しも入っている。

中心限月2009年3月物は前日比0.005ポイント高い99.230(0.770%)と、 直近高値(99.240)に近い水準で始まったが、債券先物の急落を受けて0.015ポ イント安の99.210と3日ぶりの安値をつけた。その後は99.225まで徐々に買い 戻されている。期先限月に影響を与える新発2年債利回りは1ベーシスポイント 上昇の0.700%、2年スワップは1.005%付近と、前日の0.985-1.000%を若干 上回って推移している。