OKI株が急落、半導体事業売却損で通期予想減額-一段の下振れ警戒

OKI(沖電気工業)の株価が急落。14日 に通期(2009年3月期)業績予想を下方修正し、さらなる見直しもあり得ると 示唆したことから、収益の一段の下振れリスクに警戒感が強まっている。一時、 前日比16円(9.8%)安の147円まで下げ、52週安値(142円、1月23日)に 接近した。

業績予想を減額したのは、10月1日にロームへの半導体事業売却の影響を 織り込んだため。通期の売上高は前期比13%減の6290億円、営業利益は同42% 減の70億円とし、売却に伴う譲渡損失を見込んで最終赤字は従来予想の140億 円から175億円に拡大するとした。

ただし、通期の修正要因は半導体事業以外にも発生する見通しで、再度予想 を修正する可能性に言及。発表文では、「半導体事業売却以外にも業績へ影響を 及ぼす事象が想定されるが、その影響額は上期、通期とも現在算定中」記した。 グループ企業を含む運営体制の見直しを検討していることから、関連費用が追加 的に発生することを示唆している。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「本業の通信機器事業が赤 字で、利益を出せないのが問題」とした上で、自己資本比率も13.6%と体力に 乏しく、「抜本的な手を打つにしても、経営の先行きが厳しいという見方が広が っているのではないか」(同氏)と見ていた。