米クリーブランドで住宅価格が反発-全米市場にとっては悪い知らせか

大恐慌以降で最悪の住宅不況の中でも良い ニュースはある。オハイオ州クリーブランドで市況が回復しているのだ。しかし、 これは悪い知らせでもある。

米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指 数の低価格物件層で、クリーブランド地域の相場は2000年以来の低水準まで下 がった後、4月と5月は18%上昇した。米連邦住宅公社監督局(OFHEO) によると、オハイオ州の住宅価格は今年1-3月期に0.97%上昇して、全米で 3番目に速い値上がりペースとなった。

エリー湖のほとり、人口43万8000人のクリーブランドでの住宅市況回復 はしかし、全米での一段の値下がりの前兆かもしれない。クリーブランドでは、 初めて住宅を購入する層が実際に動くのに、価格が今年3月、ほぼ11年ぶり低 水準にまで落ち込まねばならなかった。05年9月のピーク時からの値下がり率 は37%に達した。

クリーブランドでの経緯は、2000年から05年の住宅ブーム時に過去最大 級の値上がりを記録した地域では、相場が落ち着くまでに一段と価格が下落する ことを示唆していると、S&Pのマネジングディレクター、デービッド・ブリッ ツァー氏は指摘する。

ブリッツァー氏は「最初に市況が回復するのは、価格が急騰してから急降下 したような地域にはならない。概ねブームと無縁だったクリーブランドや他の中 西部の都市となる公算が大きい」と語った。

S&P/ケース・シラー指数によると、クリーブランドでの住宅価格は 2000年から05年まで年平均3%上昇したが、これに対して、ニューヨークや ロサンゼルスといった大都市圏での値上がり率はそれぞれ15%と23%だった。