米KKRとアポロ、債券投資を強化-資金調達難で新たな収入源を模索

米プライベートエクイティ(未公開株、P E)投資会社のKKRとアポロ・グローバル・マネジメントは、レバレッジド・ バイアウト(LBO、買収先の資産を担保に資金調達する買収)に向けた資金調 達が依然不十分ななか、ディストレスト資産を含む債券への投資を強化しつつあ る。両社は、年内の株式公開を予定している。

KKRとアポロが米証券取引委員会(SEC)に今週提出した資料によれば、 両社はメザニン債や劣後債、レバレッジド・ローン(高リスク融資)といった債 券類への投資を増やす計画だ。両社の1-3月(第1四半期)決算は純損益が赤 字となったが、こうした債券投資で損失が穴埋めを狙うもよう。

昨年初め以降、信用市場の混乱に伴う金融機関の損失額は計5000億ドル (約54兆8100億円)を突破しており、ウォール街の投資銀行は融資を減らして いる。ブルームバーグのデータによれば、今年に入りこれまで発表された世界の PE案件は、前年同期比で71%減の1794億ドル。

米会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)のパートナー、ジョ ン・オニール氏は「上場を予定している大規模なファンドは、キャッシュフロー がより予見可能な収入源を探している」とした上で、「買収のための資金調達が 困難になっており、常にリターンの機会を求めている」との見方を示した。