米メリルリンチ、上場来で初めての減配か-オプション取引トレーダー

190億ドル(約2兆800億円)の損失に痛 手を負った米証券大手メリルリンチのジョン・セイン最高経営責任者(CE O)は先週、1株当たり35セントの四半期配当を維持すると明言した。しか しオプション市場参加者は、同CEOを信用していない。

株式オプショントレーディング会社、インタラクティブ・ブロカーズ・グ ループのスティーブ・ソスニック氏は「市場はおよそ50%を超える大幅な減配 を織り込んでいる」と述べた。

減配が実施されれば、1971年のメリル上場以来で初めてだ。またセインC EOは今回も前言を撤回したことになる。同CEOは7月、資本は十分にある とアナリストに説明した2週間後に、過去最大規模となる98億ドルの増資を 実施した。この増資で発行済株式数は半分増え、四半期配当の支払い負担も拡 大した。

メリルは2007年1-3月(第1四半期)にそれまで1株当たり25セント だった配当を引き上げて以降、35セントの配当を支払い続けている。同社取締 役会は今年6月30日、配当維持を確認した。ブルームバーグのデータによる と、市場では今年10-12月(第4四半期)に18セントに減配される事態を織 り込んでいる。同データには、様々なメリルのオプションや、トレーダーが配 当支払いの確率や時期の計算に用いる式が反映されている。

同社は時価総額ベースで米証券3位だが、配当利回りは5.5%と業界最高 だ。株価は利回りとは逆に、今年に入って52%下落し、13日終値は25.60ド ル。メリルの広報担当者、ジェシカ・オッペンハイム氏はコメントを控えた。