サイバー株がストップ安、業績予想増額もFX事業への高依存度に不安

ネット広告などを手がけるサイバーエージ ェントの株価が急落。値幅制限いっぱいのストップ安となる前日比2万円 (15%)安の11万4400円まで売り込まれた。足元の業績は改善傾向にあるもの の、FX(外国為替証拠金取引)事業への依存度が高まっており安定性に乏しい との不安感が台頭。会社側による08年9月期業績予想の増額修正が期待ほどで なかったことも売りにつながった。

同社は12日に第3四半期累計(2007年10月-08年6月)業績を発表。中 間決算から差し引いた第3四半期のみでは、連結営業利益が前年同期比54%減 の6億9300万円となった。インターネットメディア事業やモバイル事業、広告 代理事業といった各事業が好調で、投資育成事業を除くベースでは約9億円の黒 字(前年同期は4億円の赤字)を達成した。

足元の業績は従来に比べて改善を示しているものの、投資育成事業では2億 1600万円の赤字を計上した。大和総研の長谷部潤アナリストは投資家向けメモ で、「より不安定で把握しにくい市場への進出は、今回の赤字計上からの連想も あり、市場からは歓迎されないと思われる」と指摘。主要事業および子会社の中 でFX事業の営業利益(8億円)が最も大きく、「ネガティブに受け止められる 可能性がある」との見方を示す。

会社側は四半期決算の発表と同時に、今期営業利益予想を前期比22%減の 43億円(従来予想32億円)へと増額修正した。しかし、ブルームバーグ・デー タによるアナリスト予想の平均値は44億300万円。最高値は52億円と、事前の 期待値が強かったことから、会社計画は「やや保守的な感がある」(長谷部氏) として失望感が出ている。

午後1時22分時点で同社の売買代金は56億円に達し、新興3市場の売買代 金ランキングで突出して1位。

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