短期市場:翌日物は調達しっかり、積み最終日に向け-金先は小幅反発

午前の短期金融市場の無担保コール翌日物 は0.505-0.51%付近で調達しっかり。外国銀行の需要は少ないが、国内銀行は 15日の準備預金積み最終日に向けた調達需要がある。一方、ユーロ円金利先物 相場は、4-6月期国内総生産(GDP)が予想通りマイナス成長になるなか、 金融不安再燃による米短期債高を受けて小幅反発(金利は低下)している。

翌日物は12日の加重平均0.503%に対して、一部の大手行が0.505%で資金 を確保し、押し出される形で一部地銀や証券が0.51%で調達している。レポ (現金担保付債券貸借)は15日受け渡し分が0.57%付近に上昇しており、大手 行が資金の運用に慎重なようだ。

インターバンクの市場関係者によると、積みの調整でメガバンクから調達意 欲があるが、日銀はあすまで資金需給がきつめの調節を続けてくるだろうという。 一方、外銀は円転コスト低下から海外では0.3%台の調達も可能なため、コール ではほとんど需要がないもようだ。

大手行に調達圧力も

13日は源泉税揚げでやや資金不足。市場では外銀の調達が少ないが、日銀 もそれに合わせるように準備預金を縮小しており、必要積み上げ額が大きい大手 行は15日の積み最終期日に向けて調達を強めやすい。全体の積みの平均ペース と比べた進ちょく率かい離幅はプラス1.4まで縮小している。

日銀が朝の定例調節を見送ったことで、準備預金(除くゆうちょ銀)は 1000億円増の4兆6000億円程度。残り必要積立額(1日平均4兆1600億円) と積み終了先(12日は2600億円)から推計した中立水準は4兆4000億円程度 とみられ、資金需給の余裕幅は少ない状態だ。

15日は国から年金が払い込まれる資金余剰日だが、政府短期証券(FB) 2カ月物や2年債の発行日でもあり、資金の出し手が慎重。レポが高止まりすれ ば、コールにも徐々に波及しそうだ。

日銀は午前、レポ上昇に対して国債買い現先オペ8000億円(8月15日-9 月1日)を実施した。最低落札金利は前回(8月8日-26日)より1ベーシス ポイント高い0.53%、平均金利は0.538%になった。応札倍率は2.85倍と前回 (2.69倍)を上回った。

金利先物は小幅反発

ユーロ円金利先物は小幅反発。米大手金融機関による追加損失計上の懸念が 強まり、安全な投資先である米短期債利回りが大幅低下。日経平均株価が大幅安 となるなか、金利先物は買いが優勢だ。4-6月期GDPのマイナス幅は予想中 央値と同じで驚きはなかったが、政府が景気後退を示唆するなか、日銀の景気判 断も一段と下方修正されれば相場の買い余地が生じるとの見方が聞かれる。

中心限月2009年3月物は前日比0.020ポイント高い99.225(0.775%)で取 引を始め、99.220-99.225を中心に推移している。前週末は4月17日以来の高 値となる99.240まで買われている。新発2年国債利回りは一時1ベーシスポイ ント低下の0.69%まで買われている。2年スワップは1.010-1.015%と、前日 のレンジ1.0125-1.025%の下限付近で推移。

12日の米2年債利回りは前日比12ベーシスポイント低下の2.43%まで買わ れた。ダラス連銀のフィッシャー総裁は同日、現在の金融混乱はS&L(貯蓄・ 貸付組合)危機より状況が悪いと発言している。

4-6月期の実質GDPは前期比0.6%減、前期比年率2.4%減と、1年ぶ りのマイナス成長に落ち込んだ。ガソリン高や食品高を受けて6割近くを占める 個人消費が同0.5%減となったほか、設備投資は同0.2%減、輸出も同2.3%減 と、景気のけん引役が見当たらなかった。

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