米JPモルガン株:6年ぶりの大幅安、15億ドルの評価損報告で

米銀大手JPモルガン・チェースの株 価が12日、6年ぶりの大幅安となった。不動産担保関連資産で15億ドル (約1640億円)の評価損を報告したことが手掛かりとなった。

同社株はこの日のニューヨーク市場で、3.97ドル(9.5%)安の

37.92ドルで終了。米エネルギー卸売会社エンロンの債務隠しに関与したと の疑惑が悪材料になった2002年7月23日以来の大幅な下げだった。年初か らの下げは、前日までの段階では4%にとどまっていた。

JPモルガンは11日遅く当局への届け出で、トレーディング状況が7月 以降、4-6月(第2四半期)と比べ「著しく悪化した」ほか、不動産担保証 券や融資債権のスプレッド(米国債に対する利回り上乗せ幅)が「急速に拡 大」し、損失計上につながったと説明した。

米レイデンバーグ・ソールマンのアナリスト、リチャード・ボーブ氏は、 JPモルガンの08年通期の1株利益見通しを2.23ドルと、従来の2.46ド ルから下方修正した。また、目標株価も39ドルと、これまでの43ドルから 引き下げた。「いかに経営陣が奮闘しても、すべての企業は中核事業の不振か らくる影響を免れ得ない」と指摘した。

JPモルガンの広報担当者、ブライアン・マーチオニ氏は、ボーブ氏の 調査リポートについてコメントを避けた。