米サブプライム関連の銀行損失額が5000億ドル超に-評価損拡大で

米国のサブプライムローン(信用力の低い 個人向け住宅融資)危機とそれに伴う信用逼迫(ひっぱく)に関連した銀行の 損失額が12日、計5000億ドル(約54兆6500億円)を突破した。評価損の対 象となる資産の種類が増えているのが背景にある。

スイスのUBSが同日発表した2008年4-6月(第2四半期)決算で、サ ブプライム関連資産の評価損60億ドルを計上したのを受け、100を超える世界 の大手銀行・証券会社の資産評価損と信用損失は合計で5010億ドルとなった。

国際通貨基金(IMF)は4月に発表したリポートで、銀行の損失額が計 5100億ドルと推定。損失見通しはその後もさらに拡大しており、ニューヨーク 大学のエコノミスト、ヌリエル・ルービニ教授は2兆ドルに達するとみている。

KBCファイナンシャル・プロダクツのアナリスト、マキーム・アシフ氏 は、評価損について「ある資産からほかの資産へと広がり続けているため、い つ歯止めがかかるのかを判断するのは難しい」と指摘。「米経済の安定が先決だ。 ただそうなったとしても、欧州が後れをとる可能性がある。悪化の余地は残っ ている」と語った。

入札方式証券(ARS)の評価損も拡大し始めている。監督当局や検察当 局が、銀行が安全な投資先として顧客に販売したARSの買い戻しを義務づけ ているためだ。UBSは、ARSの買い戻しに伴う損失に備え、9億ドルの引 当金を計上。米シティグループとワコビアもそれぞれ、買い戻しに伴う損失を 5億ドルと推定している。

-- Editor: Gregory Mott, Dan Reichl

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